蜜白玉のひとりごと
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いい夫婦の日だからっていうわけでもないけれど、近所のイタリア料理屋さんに初めて行った。おいしいかまずいか外からのぞいただけじゃ判断できないし、ずっと気になっていたのでイチかバチか入ってみる。そして当たった。じんましんが出た。
お腹いっぱい食べて帰ってきてリビングでごろごろしていたらずっしりお腹が重くなってきて、いや食べ過ぎたなあ、なんて反省していたら、みるみるうちに腕とか首とか脚とかに赤いぽつぽつが次から次へと現れてもうかゆいのなんの。おまけにお腹はしくしく痛むし、なんだか体は熱いし、その間にもじんましんはどんどこ出てくる。最悪だ。その日は風呂も入らず寝た。布団の中で痛みと痒さをこらえながら、もう金輪際、ごはんをガツガツ食べるのはやめよう、よく噛んで腹八分目、食べたい物を食べたいだけ食べるなんていやしい食べ方をしたからこんなことになったんだ、とほとんど懺悔をするような気持ちだった。ああ、ごめんなさい、もうしません、だから助けて。ちなみに相方は無事。
思うに、きっとゴルゴンゾーラのリゾットが原因だったような気がする。お店が悪いというよりは私とゴルゴンゾーラチーズとの相性かもしれない。でもこんな思い出のお店にはもう行くこともないだろう。この思い出をおしてまで行きたい店でもないということだ。
やれ腹が痛いの、じんましんだのと騒いで寝てしまった私の代わりに、相方は浴室に洗濯物を干しておいてくれた。そんないい夫婦の日。
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