蜜白玉のひとりごと
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つばめはこの時期に2回、卵を産むんだそうだ。前のヒナはみんな巣立った。今は2回目。この暑いのに、軒下の小さな巣の中でじっと卵を温める親鳥、ごくろうさん。
毎日蒸し暑い。エアコン、扇風機、窓開け。いろいろやってみるけれど、どれひとつ快適な方法なし。首の後ろにびっしょり寝汗をかいて目覚める。
いざというときに携帯電話がなくても困らないように、手帳にだいじな連絡先を書きうつす。前に使っていた携帯電話はある日突然、電源が入らなくなった。電池パックを交換してもうんともすんとも言わず、相当ヒヤヒヤものだった。どうにかこうにかアドレス帳と写真を新しい携帯電話に移せたときはほっとしたけれど、いったいなんだってそんなにケータイ依存なんだ、と呆れたものだ。日常生活のかなり重要な部分をこのちっちゃい機械に握られている。今の携帯電話だっていつどうなるか、わかったもんじゃない。
結局頼りになるのは手書きだ。家族と親戚と、あとは病院の名前ばかり。それもどんどん増える。今日も1件増えた。
この頃、気がつくとため息をついている。ついてから自分で気がつくときもあるし、相方に、ため息ついてどうしたの、と言われてはじめて気づくこともある。
状況はこっちのことなどお構いなしに容赦なく悪化し続ける。そんな中でも、自分ではこの1、2年の内面の落ち込みをどうにか少しずつ取り戻し、私なりの解釈でむりやり噛み砕いて突き進んでいく毎日に、ある種の手応えを感じてはいる。手応えがあってもそれは楽しくもうれしくもない。とりあえず今日までは逃げなかった、というだけの自負。ただそれだけ。でもやっぱりどこかで釈然としない何か。漠然とした不安。これがため息に出るんだな、きっと。
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