蜜白玉のひとりごと
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寝坊した。
相方の、7時15分!という声にバチッと目が開く。カーテンの隙間からもれるやわらかな朝陽に、ほんの一瞬、土曜日と勘違いする。そのすぐ後、さーっと血の気が引く。や、平日だ。しかも7時15分て、もう家出る時間過ぎてるし。なんで目覚ましならないの〜。
とにかく早く、早く着替えていかなきゃ。気ばかり焦って寝起きの体は全然動かない。頭もぼんやりしたまま。でもまず、忘れないうちにと、まるの水とエサをやる。顔を洗って、服を着替える。化粧はしないでいいかと思ったけれど、とりあえずビューラーとマスカラだけする。眉毛もちょっと描く。
暖房消した!ハンカチ持った!お弁当持った!携帯持った!戸締り!で、7時半、出発。いつもより30分遅い。間に合うかな、いや、どうだろな。電車混んでそうだな、うう・・・。
結局、ギリギリ1分前に到着。最後は走った。上り坂を。低血圧でクラクラするのに、我ながらよく走れるよ、まったく。
仕事の日に寝坊したのって、この家に来てからは初めて。前の家のも合わせるとたぶん2回目。滅多に寝坊しない、というより、たいてい相方が目覚ましがわりのラジオで起きて、その後テレビをつけるので、その一連の動きで私は目が覚める。今日はその、ラジオが鳴らなかったのだ。
小心者なので、寝坊や遅刻にはビビる。いや、ホントに心臓に悪い。午前中はその余韻でずっと心臓が変にバクバクしていた。
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