蜜白玉のひとりごと
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ひさしぶりの雨も午後にはあがる。
ご飯の用意ができてしまった。相方の帰りまであと1時間はあるだろうから、お腹もすいていることだし、先に食べる。食べ終えて半分片付けて、テレビのACミラン対浦和レッズをちらちらと横目で見ながら、山崎ナオコーラ著『浮世でランチ』の続きを読む。日テレの実況が偉そうに聞こえる。何様のつもりやねん、となぜか関西弁でテレビに呟く。
本は試合終了より先に読み終えた。『浮世でランチ』は過去(中学生)と現在(OL〜退職直後)を行ったり来たりする話。中学生の頃の、どうにもならない虚無感、取り残されたような心細さがよく表わされている。著者のホームページ(微炭酸ホームページ)の日記を読むと、とてもサービス精神旺盛な人らしい。頑張って小説(文章)を書いているのでぜひ読んでほしい、と何度も書いてあった。自信があるのだ、きっと。
キリスト教徒じゃないけれど、何もしないのもつまらないので、毎年クリスマスには相方と小さな贈り物を交換する。相方から、少し早めのクリスマスプレゼントが届く。11月に腕時計の電池が切れ、ちょうどいいから腕時計を買ってもらおうかな、なんて考えていたのに、お店に見に行ってもこれだ!というものに出会わず、しばらく考えているうちに電池交換をしたらそれで用が足りてしまい、やっぱり腕時計はやめにして、本をお願いした。涙を流すほどお話に夢中になっていた子ども時代と今をつなぐ本。160枚の挿絵は原著を再現したという。私はこういうプレゼントがうれしい。もともと装飾品にはあまり興味がないので、無理に選ぼうとしても心が動かない。かわいいとかきれいだとか思うには思う。だけど、欲しい!という気持ちが足りず、たいてい買うまでに至らない。相方へのプレゼントは未調達。明日は家でふたり忘年会。
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