蜜白玉のひとりごと
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思い立って本の整理をする。この家に引っ越してきてから大がかりな整理はたぶん一度もしていない。二つある本棚から自分の本を全部抜き出す。以前、何かに憑かれたように本を買い続けたときがあり、増えすぎて置き場所に困ってからはなるべく買わないようにしてきた。それでも床には積み上げた本の柱が何本も立つ。
今回はかなり思い切って処分しようと思う。今まで絶対に手をつけなかった江國さんの作品もこの際厳選するつもりだ。江國香織と川上弘美で埋まる本棚もこの頃どうかと思う。もっと広がりがほしい。相方のエリアを侵食するのも悪いし、棚板の余裕にこれからの可能性を感じたい。
手順。 ■まず、サイン本は作品の好き嫌いにかかわらず記念として手元に置く。○○様、とあれば売ろうにも売れない。 ■それから、気に入って何度も読み返しているものはひとまずとっておく。季節ごとに読みたい本がはっきり決まっているのでこれは迷わずピックアップできる。 ■詩集、写真集、絵本、児童書、辞書類などは置く。 ■実用書は利用頻度の高いものに限って残す。 ■そして、「一度読んだらそれで十分」「読んだけどいまいち」「積読でこれから読むかも?」に当てはまるものは手放す。ろくに読んでいない本を処分するのは損した気分にもなるが、今の今まで読まなかったのだからこれから読むかどうかすら怪しい。もし気が変って読みたくなったらそのときは図書館で借りるか古本で探すかすればいい。人生諦めが肝心。
ここまでで、処分する本が段ボール一箱からあふれるくらいになった(それでもまだ段ボール一箱)。中には何でこんなものを買ったんだろうと首をかしげたくなるようなものもある。これを売るかあげるかしなくてはならない。資源ゴミにするのは最後の手段だ。本を捨てるのは本当にしのびない。だったら買わなきゃいいのに、買ってしまうからつくづく本読みは罪深い。
ああ、あとまだ雑誌が残っている。
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