蜜白玉のひとりごと
もくじかこみらい


2007年07月07日(土) 物干し台/『Bolero世界でいちばん幸せな屋上』他3冊

七夕。今日を結婚記念日にしている人が多いらしい。我が家は違うけれど。織姫と彦星ね、忘れなくていいかもね、そんなことをラジオで聞く。パソコンの周りを片付けたり、洗濯機を回したりする合間に、座ってこれを書く。本当ならさっさと掃除を済ませてしまえばいいのに、バタバタと追い立てられるのは嫌いだから、休みの日くらいはと思って好きなように動く。午前中に1本電話をかけるだけで、他には特に用事もない。掃除など昼までに済ませればいい。

吉田音著・坂本真典写真『Bolero世界でいちばん幸せな屋上』読了。これはもう、手放しですてきなお話。猫好き、カフェ好きにはたまらない。時間があっちへ行ったりこっちへ行ったり、黒猫もあっちへ行ったりこっちへ行ったり。途中で頭がごちゃごちゃになってしまったので、忘れかけた頃にまた読みたい。吉田音はクラフト・エヴィング商會の4代目(という設定の架空の人物)。

角田光代著『夜をゆく飛行機』読了。角田さんにしてはめずらしく、温かみのあるやさしいお話。4姉妹の末っ子が主人公、奔放な姉たちに振り回される。江國香織『流しのしたの骨』(これは3姉妹+弟だけど)や向田邦子『阿修羅のごとく』にも似た家族の面白さがたくさん描かれている。物干し台のベンチに座って夜空を行く飛行機をぼーっと眺める場面がある。ぼーっと座れる物干し台、いいなあと何度も思った。

中島たい子著『建てて、いい?』4分の3くらい読んでやめる。失敗。もうこの人の本はしばらくやめよう。独りよがり過ぎて、読んでいて気の毒なくらい。

岡本太郎著『自分の中に毒を持て』拾い読み。フリーペーパーの書評コーナーに載っていたので読んでみる。あえて皆と違うことをし、自ら逆境を作り出し、それに立ち向かって生きる。そうやって、もりもりっと生きる。言わんとすることはよくわかったけれど、私はこの生き方は選択しないなとどこか覚めた目で見る。爆発とかパッションとか、そういう言葉がたくさん出てくる。

さ、掃除に戻ろう。その前に洗濯物干さなきゃ。


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