蜜白玉のひとりごと
もくじかこみらい


2007年07月20日(金) トンネル/『ぽっぺん』『針がとぶ』

まぶたが重い。通勤電車で腰を下ろせば途端に眠ってしまいそうだ。

毎晩、あれやこれやと考えをめぐらせ、冷静にならなければ!と思えば思うほど混乱して、イライラしたりげんなりしたり、もういい加減、疲れ果てているはずなのに目がらんらんしてなかなか眠れない。ここ2週間ばかり、何かに追われるようにして考え続けてきた。思いつく限りのあらゆる方向から考えてみた。答えはなかなか出なくて、どうすればいいのやら、眼の下には日に日に濃くなる2重のクマ。

それが昨日になって、すっとトンネルを抜けた。完ぺきではないけれど、それなりに納得のいく着地点を発見する。おかげでいまだに疲労感はあるものの、心は少し軽くなった。これだけいろいろ考えてたくさん話し合ったんだから、じゅうぶんではないか。

そんなこんなであまり集中して本を読めず。それでも何とか2冊。石田千著『ぽっぺん』は小気味よいテンポの短いエッセイが集まる。路地を散歩し、居酒屋で友達と飲み、風邪をひいては寝込み、そんなこまごまとしたことの繰り返し。石田さんの目線は独特で、同じものを見てもこうは思わないだろうな、というおもしろさ。やさしく、あたたかく、少しさびしい。吉田篤弘著『針がとぶ』読み途中。夢中になって帰りの電車をひと駅乗り過ごした。


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