蜜白玉のひとりごと
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前の日記からひと月あいてしまった。忙しく過ごしていたようにも思うし、結局のところ何もしていなかったようにも思う。平日は仕事、週末は自転車かヨガ。読まないうちに期限が来てしまった本を図書館へ返しに行き、来たついでだからとまた読まないかもしれないのに数冊借りて帰る。
9月に2回あった3連休は、ヨガのイベント「ヨガフェスタ2005」、自転車のイベント「東京シティサイクリング2005」、近場の温泉1泊旅行、実家にお泊り、で使い果たした。
東京シティサイクリングでは、1日に60km走った。都心を突っ切って海まで行った。かなりつらかったけれど、そのつらさが楽しかった。でもたぶんもう2度とそんなには走らないと思う。1度きりだからできることだ。相方にそう言ったら笑われた。
一雨ごとに秋が深くなって、と言いたいところだが、未だに気温は25度くらいで、何となく蒸し暑い。心細くなるくらい肌寒い日が待ち遠しい。寒いのは苦手だけれど、冬は好きだ。温かい飲み物、洋服、お風呂、それらのありがたみをひしひしと感じられる。温かいことの安心。
青い蜜柑はどんどん黄色くなってきて、梨も栗も柿も所狭しと並んでいる。外を歩けばかすかに金木犀の香りがする。
似たようなことを繰り返す毎日はときに人を鈍感にさせる。でもこの頃は少し違う。昨日と同じように、今日も一日を終えられることにほっとする。ニュースで悲惨な事件や事故を見聞きしない日はない。そして周囲から聞こえてくる誰彼の噂や近況も、もう映画や小説の比ではないくらいに「非日常的」過ぎる。そんな状況にありながら、どうしてみんな普通の顔をして生きていられるのか。もしかして私はものすごく安穏として暮らしているのかもしれない。本当はもっといろいろ気づかなければいけないことが山ほどあるのではないか。わからないだけに、明日は我が身、とどこかでおびえている。そんなことを考えているからか、最近はこわい夢ばかり見ている。
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