蜜白玉のひとりごと
もくじかこみらい


2005年10月12日(水) やっと晴れ

やっと晴れた。

東京は10日ぶりの晴れだという。先週からずっと雨で、降らなくてもどんよりと曇りで、じめじめしているから洗濯物は乾かないし、おまけに風邪をひいてさんざんだった。でも今朝はさわやかな秋晴れ。職員通用口の外、見慣れた四角い空をあおぐ。秋はこうでなくっちゃ、と小鼻をふくらませる。地面にはちらほらと黄色い落ち葉が貼りついている。日に日に濃くなる金木犀の香りに酔う。

月曜日、BS2で「喜びは創り出すもの ターシャ・テューダー四季の庭」をみた。もう再再再放送くらいの人気番組だ。ターシャ・テューダーを知ったのは、本屋でコーギー犬の表紙に惹かれて著書を手に取ったのがきっかけ。今年90歳になる絵本作家ターシャ・テューダーは、バーモント州の山奥に住んでいて、そこに広大な庭を持っている。作りこみ過ぎない、でも手入れの行き届いた、自然で美しい庭の1年を追う。あざやかな花々、かわいらしい動物たち、そして彼女の暮らしぶりに、ため息が出る。2時間があっという間だ。

お昼ごはんを食べながら、途中から一緒に見ていた相方は、こういう反現代的な生活に憧れる人もいるんだよね、としれっとした発言。ああ、そんな人間が目の前にも1人いるではないか!・・・と思っても、口に出せなかったのは、電気・ガス・水道はもちろん、今の便利な生活にすっかり慣れきった私に、彼女と同じことはできないな、とどこか恥ずかしく思うからだ。それに、そもそも18世紀の暮らしをまねしてみたいわけでもない。

自分の好きなことを見つけたら、あきらめることなくそれに向かって突き進む思い切りのよさ。そして、毎日のこまごまとした用事を心をこめてこなす様子。私が学んで手に入れたいのはそれだ。

花を育てたり、生き物の世話をしたり、時間をかけて丁寧に料理をしたり、興味のあることについて本を読んで勉強したり、道具を大切にしたり、気持ちにも時間にもゆとりのある生活にはやっぱり憧れる。今はドタバタと追いまくられる毎日だけれど。

---------------------キ--リ--ト--リ--セ--ン------------------------

昨日の夜、まるを買ったペットショップにふらっと立ち寄り、文鳥のひなを見た。白、シナモン、桜の3羽がまだあどけない顔をして、お団子のようにくっついて寝ていた。まんまるのふわふわで、それはそれはかわいらしい。仲良し3羽をまとめて飼いたい気持ちがむくむくとわいてきて大変だった。少し考えれば、まるも入れて4羽も飼うのはあまり現実的でないことはわかっていたけれど、なかなか気持ちがおさまらない。相方に説得されて諭されて、やっとのことで思いとどまる。ああ、見てしまったのがいけなかった。


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