蜜白玉のひとりごと
もくじかこみらい


2005年06月21日(火) 雨の降らない梅雨

職場でのこと。最近ある人が全く口をきいてくれない。彼女とはわりと親しくて(と私は思っているが)、お昼ごはんを食べに行ったり、帰り際に駅まで一緒に歩いたりする。それがこの頃は話すどころか目も合わせてくれない。彼女の突然の変貌に、思い当たる節はなく、何となくすっきりしないまま数日が経過。理由を訊いたら余計に悪化しそうだから訊くに訊けない。彼女は日頃から周囲の人間や出来事に腹を立てることが多く、こちらはたびたびそれにまつわる主張や愚痴を聞く。もっともだ、と思う反面、まるでその怒りをエネルギーに毎日を生きているようにも見えて、悲壮感さえ漂う。今はその矛先が私に向いている。以前にも似たようなことがあってしばらく口をきいてくれなかったけれど、その時はいつの間にか解消されていた。今回も気づかぬふりでそっとしておくことにする。

それにしても。無視したり仲間はずれにしたり、そういう子どもじみた態度をとるのは中学生あたりで卒業だとばかり思っていたけれど、社会人になってからもあるんだと、もう何度目かわからないくらいに繰り返し再認識してあきれる。

閑話休題。

植え替えをしたパキラがとても調子いい。数日おきに新芽がにょきにょき出てきて、小さな葉をぴらっと広げる。

桜文鳥まるは羽の生え変わりの時期で、体じゅうが寝ぐせみたいにボサボサになっている。はっきり言ってかっこわるい。生えてくるところがむずがゆいのかいつにも増して落ち着きがない。この頃は水浴びの容器ではなくて、両手にすくった水の中で水浴びをする。窓を開ける時、料理をする時、食事をする時以外はなるべくまるを鳥かごから出して、一緒に過ごす。まるはそれほど飛び回らずに、肩や頭にとまったり、背中にしがみついたりして、私のやることを見ている。

雨の降らない梅雨。毎日毎日夏のように暑い。強く照りつける日差しに、あじさいは少しげんなりしている。ひとり元気なのは空き地のひまわり。


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