蜜白玉のひとりごと
もくじ|かこ|みらい
シャンパングラスでビールを飲む。黄金色の液体につぷつぷと泡が昇る。まるを鳥かごから出して、適当に遊ばせる。視界の端でまるをとらえつつ、私は私で好き勝手に夜のはじまりの時間を過ごす。
まるはキーボードの上をちょんちょん飛び回り、私の指を追いかける。遊んでいるつもりなのだろう。かわいいけれど邪魔でならない。今にも折れそうに細い足をはさんでしまいそうだ。急に聴きたくなってUAのAMETORAをかける。蒸っとして気だるい空気にUAの声がよく似合う。
家の中を小さなアリが這っている。昨日、植え替えをしたパキラを半日そのまま外に出しっぱなしにしていたのがいけなかったらしい。バラは終わり。ゼラニウム満開。メダカの鉢に浮かべているホテイ草が増え過ぎて困る。もうほとんど水面を覆いつくし、肝心のメダカが見えない。
|