蜜白玉のひとりごと
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| 2005年03月24日(木) |
本とタオルと水の入ったコップ/『猛スピードで母は』『1973年のピンボール』 |
前よりましだとは思うけれど、それでも毎日、水の中で息を止めて暮らしているような気がする。息を止めていることにばかり意識を向けると余計に苦しくなるから、そのことはあまり考えないようにして適当にゆるゆると過ごしている。自分に何も強要しない。
朝は7時少し前に起きて、顔を洗い化粧をし髪をとかす。簡単に朝食をすませて服を着替え、いつもの地下鉄に乗って仕事に行く。夕方は必要ならばスーパーに寄って買い物をする。帰ってきたら、これもまた簡単な夕食を作って食べ、さっさと洗い物を片付ける。それ以外のことは自由だ。本を読んでもいいし、テレビを見てもいい。思い立って洗濯機を回してもいい。早々に寝てしまってもいい。したいようにする。大事なのは何も考えないこと。不必要に沈んでしまわないように、細心の注意を払って生活する。
「考えない」のは今日で10日目で、慣れてくると思ったより容易にできるようになる。私の場合、頭の右ななめ上のあたりをちょっと意識的にぼんやりさせればいい。そしてぼんやりさせたまま、何でもいいから次の行動に移る。昨日おとといは半身浴を1時間した。浴室に本とタオルと水の入ったコップを持ち込んで、それらを浴槽のふたの上にのせる。5分もすれば体がぽかぽかと温まり、そのうち顔や首や頭から汗が流れる。キリのいいところまで読もうとすると、1時間くらい入ることになる。
昨夜、寝る前に長嶋有『猛スピードで母は』読了。タイトルから、母は猛スピードで交通事故に遭うもんだとばかり思って読んでいたら、全然違った。長嶋有の書く、へこたれない人達がとても気に入っている。
帰りの山手線で、村上春樹『1973年のピンボール』読了。村上春樹を前から順番に読むことにした。その2冊目。昨日の夜、ピンボールをもうすぐ読み終わることを相方に伝えると、次は『羊をめぐる冒険』だよ、とおしえてくれた。いま本棚を探すが見当たらない。
どうでもいいけれど、雨の日の山手線は公衆便所のにおいがする。
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