蜜白玉のひとりごと
もくじ|かこ|みらい
早くも3月。昨日はひなまつりで、晩ごはんにはちらしずしを作る。日々がおそろしい速さで過ぎていく。もうすぐ結婚して1年になる。今までにないくらいとても密度の濃い1年は忙しく、遅れないようについていくので精一杯だ。おかげで少し体力というか、生活力がついたような気がする。たとえばそれは、疲れて帰ってきても、ちょっと座ってお茶を飲み仕切りなおして、きちんとごはんを作るということ。
夕べの雨は雪に変わり、朝起きるとあたり一面真っ白に。人や車が通ったところはシャーベット状にとけているものの、車や塀の上にはこんもりと10センチくらい積もっている。気温が低いせいか、雪はふんわりと軽く、いくらでも空から落ちてくる。カサコソ小さな音をたてて、そこかしこに降り積もる。雪の日は静かだけれど、誰かが遠くでないしょ話をしているような気配がする。灰色の空なのに、外はぼんやりと明るい。山手線の窓から眺める新宿東口、歌舞伎町、大久保にかけての雑多な街並みも、雪に覆われおとなしくしている。
とても楽しみなもの。今月23日から東京国立近代美術館でゴッホ展がはじまる。江國さんの好きな「夜のカフェテラス」も半世紀ぶりに日本で公開されるようだ。中学校の美術の教科書で見たゴッホの絵は狂気に満ちていて、うっすらと恐怖を感じ、そのときは好きになれなかった。今は塗り重ねられた絵の具の筆の跡や、たくさんの黄色を好ましく思う。木曜日と金曜日は夜8時まで。仕事帰りでも間に合う。
-------------------------キ--リ--ト--リ--セ--ン----------------------------
東京国立近代美術館 「ゴッホ展 孤高の画画の原風景」
|