蜜白玉のひとりごと
もくじ|かこ|みらい
おととい、相方が5日間の出張から帰ってきた。家の中が急に生気をおびる。私ひとりでどれだけひっそりと暮らしていたことか。朝は急いで出かけ、仕事をして真っ暗な家に帰り、テレビを見ながらぼそぼそとごはんを食べる。作りがいがないことこの上ないので、当然できあいのものになってしまう。寒いし疲れているので夜中に掃除はしない。テレビに飽きたら寝転んで本を読む。部屋干しした洗濯物はまだ乾かない。放っておくとどんどん荒んでいく。そうならないためのつっかえ棒が必要なのだと思い知った5日間だ。
一転してはりきる土日。土曜日はじっくり煮込んだポークカレー、日曜日は豆乳の湯豆腐。休日の料理はあせらずのんびりていねいに。豆乳の湯豆腐は5、6年前に吉祥寺ではじめて食べた。以来、いつか作ってみようと思っていたもの。先日新しい土鍋(今までのより少し大きめ)を買ったので試してみる。
[材料]:2人前 絹ごし豆腐 1丁 小松菜 1/2束 まいたけ 1/2パック 無調整豆乳 3カップ弱 水 1カップ だし昆布 5センチ角くらい 塩 小さじ1 酒 大さじ1
かつおぶし 適宜 小ねぎ 適宜 ごま 適宜 ゆず皮 適宜
[つくりかた] 土鍋に水を入れ、だし昆布をひたしてしばし待つ。 その間に豆腐を水でさっと洗い、野菜を用意する。今回は小松菜とまいたけ。 春菊や水菜なんかもいい。 白菜は水っぽくなりそう。 土鍋に豆乳を入れ、火にかける。 そこへ塩をちょっと、お酒も大さじ1くらい。 温まった土鍋に、豆腐をそうっと沈める。 豆腐は切らないでそのまま。 豆腐が温まったら次に野菜を入れる。 野菜に火が通ったらできあがり。
どこにあるのかわからない豆腐を小さなおたまで注意深くすくい取る。あっさりと塩だけもよし。かつおぶし、小ねぎ、ごまをふりかけるもよし。ゆず皮もまたよし。豆乳の湯豆腐はふつうの湯豆腐よりもまろやかでおいしい。真っ白な鍋に、はじめは半信半疑だった相方も、一口食べれば気に入ったようで、今度は豆乳のしゃぶしゃぶをやろうと言う。
食べ終わったあとに煮詰めれば、表面に湯葉ができるはずが、今日は煮詰めても何もできない。吉祥寺のお店で食べたときはそうだった。水を入れずに豆乳100%で作るとできるのかもしれない。
|