蜜白玉のひとりごと
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もう新しいKu:nelが出ている。2ヶ月があっという間だ。今回は「ミシン」とか「おでん」とか「絵本」とか、またまた好きなものばかりだ。もちろん川上弘美の短編も、江國香織姉妹の往復書簡もちゃんとある。お昼休みに職場でお弁当を食べながら読んでいたら、「青空洋品店」のところで泣きそうになる。なおも読み進めると本当に涙がじわっと出てきて、やばいここで泣いたらまずい、と思っていそいでページを変える。どうしてこうもどんぴしゃりに突き刺さるのだろう。もともと感激屋さんで泣き虫ではあるけれど、だからってなんでもないのに泣いたりはしない。
真摯に生きる、丁寧に暮らす、日々を楽しむ。笑顔でいる。
そういえば、中学生の頃、「いつも笑っている」という理由でいじめられたことがある。その男の子とは家が近くて、学校の外でもよく顔を合わせた。会うたびに、おい、おまえいつも笑ってんな、何で笑ってんだ、バカじゃねーか、とバカにされ因縁をつけられた。私にはいつも自分が笑っているという自覚はまるでなく、そう言われても全然ピンと来なかった。それに、笑っていることがいじめられる理由になるのもよくわからなかった。
さすがにそんなことで殴られたりはしなかったけれど、陰口をたたかれたり、怒鳴られたりした。図体のでかい男の子だったので大きな声は少しこわかった。それでもやっぱりピンと来なかった。いじめられているという被害者意識が全然わいてこないのだ。痛くもかゆくもない。はっきり言ってちゃんちゃらおかしい。
きっとその子は、私がいつも楽しそうにしているのが気に食わなかったんだろうな、と今になって思う。中学生の私が必ずしも毎日楽しかったわけではないだろうが、見た目に何の悩みもなさそうに、順風満帆でにこにこへらへら笑っているのが憎たらしかったんだろう。
雲ひとつない青空の下、ルンルン気分で職場までの道を一駅分歩いていたら、そんなことを思い出した。
買い物に行くと生鮭を見つけたので、晩ごはんには「ちゃんちゃん焼き」を作る。北海道の漁師料理だ。うろ覚えで、生鮭に味噌をぬり、その上に野菜をのせて、バターをのせてアルミホイルでくるんで焼く。野菜はキャベツとかもやしとかきのことかお好みで。今日はキャベツはないので白菜、それにエリンギとしいたけとネギ。白菜は案の定少し水っぽくなったけれど、それでもなかなかおいしくできた。味噌と鮭はすごく合う。他に切り干し大根と厚揚げ、ほうれん草のおひたし、さつまいもの煮物など。食べながら、食材の数をかぞえると全部で21品目あった。上出来。でも、食卓を見てちょっとがっかりしてこう言う相方の顔が浮かぶ。野菜ばっかりだ。
明日は自転車に乗って、イチョウを見に行く予定だ。
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