蜜白玉のひとりごと
もくじかこみらい


2004年08月13日(金) かすかに動く緑色

夫の実家、S県S市へ日帰りで帰省。ここを訪れるのは2回目だ。前回は雨が降っていたのと緊張していたのとで、実はあまり様子がわからなかった。今回はすっきりと晴れていて、私も心を開いてしっかりと見ることができた。

美しい景色だ。田んぼの揺れる緑。用水路を勢いよく流れる水。広い空。やわらかい空気。都会に嫌気がさしていた私にとって、そこは楽園のような場所だった。

田んぼをまじかで見るのも初めてだ(今まではせいぜい新幹線の窓から見る程度)。お米はまだ穂が出ていない品種もあれば、すでに穂が出ていて田んぼの水が抜かれているものもある。そんなことを教えてくれた。

足元を見ると、かすかに動く緑色が。じっと目を凝らすと草と同じ鮮やかな緑色をした雨蛙があちこちにいた。そうっと一匹つかまえると、雨蛙はしっとりとしていて手のひらに冷たかった。いちいち驚き歓声を上げる私に相方は呆れているようでもあった。相方にとってはごく当たり前の景色も、私にとってはとても新鮮なものなのだ。

お墓参りがてら、義父の運転する車で市内を案内してもらう。川や滝や公園に行った。夫の通っていた中学校にも行った。そのひとつひとつを歩いてみながら思う。普段は、すっかり東京暮らしに慣れきった夫と顔を突き合わせて暮らしているけれど、彼はこういう場所で育ったんだということもまたきちんと覚えておこう、と。

相方は心なしか、東京にいるときと話し方が違う。ぶっきらぼうであったかい感じがした。また新しい一面を垣間見たような気がした。


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