蜜白玉のひとりごと
もくじかこみらい


2004年05月10日(月) 9→17

新しい仕事の話をしよう。

仕事は朝9時ちょうどのキンコンカンコンで始まる。といっても実際には、その15分くらい前に席につき、パソコンを立ち上げ、OAクリーナーでそこら辺を適当に拭き拭きしながら、来る途中のコンビニで買ってきたクランベリージュースやらカフェラテやらを飲みつつ、メールチェックをする。ここに移ってからメールはすごく減った。せいぜい1、2通に返信するだけでいい。

そうこうするうちに、私の目の前にある壁掛け時計からごく小さな音でキンコンカンコンが聞こえてくる。エプロンをつけて、事務所のそとへ出る。

職場は地下1階、地上4階建て。事務所はその1階にある。仕事中のほとんどは事務所にいるけれど、朝9時から9時半までの30分間は事務所のそとで仕事をする。今日の担当は4階。

まだ誰もいないフロアをひとり歩く。窓からの景色を見ながら埃っぽい空気を吸い込んで深呼吸する(立て続けにくしゃみを2回)。今の仕事でいちばん好きな時間はこの時間だ。心地よい静けさ。普段から静かなところだけれど、今日みたいな雨の日は特に静かだ。雨に包まれて、世界から忘れ去られたような気さえする。

30分間、立ったりしゃがんだり背伸びしたりしながら作業をする。背が高くてよかった。いちいち踏み台を持ってこなくても、棚のいちばん上にもなんとか手が届く。熱中しすぎて30分以上たっているときもある。ころあいを見計らって事務所に戻る。

その後、お昼休憩をはさんで夕方5時まではずっとパソコンに向かっている。この作業は本当のところあまり楽しくない。とにかく山を崩すことに集中する。山が小さくなるのはそれはそれで達成感はある。でもそれと同時に、なんか違うような・・・という気持ちが頭の隅をかすめるのを無視できない。

この仕事は一度慣れてしまうとまったくと言っていいほど頭を使わないことに気づいた。もっとこうすればいいのに、とか、こうしたほうがいいだろう、とか、思うところは多々あれど、今の私に発言権はない。派遣はここまで、とバッチリ線が引かれている。ここから先へどうやって食い込もう。

そんな風に難しく考えないで、派遣の気楽さでのんきに与えられたことだけこなしていればいいのに、と思わないでもない。でも、どうしてか本のこととなると、そしてその本の向こう側にいる人たちを思うと、むきになってしまうのだ。


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