蜜白玉のひとりごと
もくじ|かこ|みらい
| 2004年01月06日(火) |
仕事始め/『博士の愛した数式』 |
仕事始め。調子が出ない。それに少し風邪っぽい。
小川洋子『博士の愛した数式』を読み終える。あっという間。あちらこちらで大好評な作品だけに、疑ってかかるように読みはじめたものの、知らないうちに話にひきこまれている。1月18日(日)に池袋・ジュンク堂へ小川洋子さんのトークセッションを聴きに行くから、その予習のつもりだったのだけれど、思わぬところで宝物を見つけた気分だ。
博士のように、楽しくて自由で想像力豊かな数学を教えてくれる人がいたなら、私ももう少し数学ができたかもしれない、などと自分の能力・努力そっちのけで思ったりもする。数、数式というのは人間が生まれる前から既にそこにあって、人間はあとからその存在に気がつく。神様のノートをちょっとのぞき見しているだけなのだ。だからどんな証明もどんな定理も「発明」ではなくて「発見」。なるほど、と思う。
考えをめぐらせていくと、人間の頭の中に宇宙にも似た広がりがあるのを感じる。『博士の愛した数式』にはいくつかの数式が出てくるけれど、決して数学の本ではないので、数学の苦手な人でももちろん楽しく読める。あったかく優しい気持ちになれる物語だ。
|