Deckard's Movie Diary
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2008年11月18日(火)  ハッピーフライト

『ハッピーフライト』
『秘密の花園』『ウォーターボーイズ』『スウィングガールズ』、間に『歌謡曲だよ、人生は』の短編を挟んでの矢口史靖監督の新作です(『パルコ・フィクション』は\(^-^\) (/^-^)/ソレハコッチニオイトイテ…)。心が踊るような躍動感は無いですが、間違いなく腕は上がってます!つまり完成度は今までで一番高いのですが、その分、全てにバランス良く収まっていて、観終わった後の充実感が今一歩足りません。それでも、TVドラマからの映画化ばかりのドタバタコメディしか作ってない最近の邦画の中では傑出した作品であるのは間違いないです。ANAが全面協力なので、それなりに規制があったとは思いますが、まともなコメディ映画として怖いくらいにまとまっています。ベタな展開もありますが、関係者の仕事ぶりは素晴らしく、個人的には田畑智子扮するグランドスタッフの姿が良かったです!ああいう行動って良く見かけます(笑)。その田畑智子を始めとして、時任三郎、田辺誠一、寺島しのぶ、吹石一恵、それぞれが演じるキャラクターは反発しながらも素晴らしい仕事っぷりで魅力タップリです。また、いつもは無表情の綾瀬はるかも驚くほど生き生きしており、まさに!コメディのなせる業なんでしょうね。十分面白い内容ですが、所詮は大企業のバックアップあっての作品です(つまり、大仕掛けの企業PR映画ってこってす)。登場人物が全てステレオタイプですし、当然の如く“毒”はありません!それでも、それぞれのエピソードのまとめ方が上手いので最後まで楽しめます。矢口史靖氏は次回作が待ち遠しくなる数少ない日本の監督の一人なのは間違いありません!


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