Deckard's Movie Diary
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『ひゃくはち』 多少なりとも野球に夢中になったことのある人は観て損はないと思います。映画は名門高校野球部に所属するベンチ入り当落線上の選手の悲喜こもごもの2年間を追っています。ぶっちゃけ、高野連にとっては噴飯モノでしょうけどね。だから、面白いんですけどね!彼等は当たり前のように煙草も吸えば、酒も飲み、監督はプロ野球のスカウトと思いっきり癒着し、その監督に気に入られようとあの手この手でアピールします。スポーツは勉強と違って努力しても持って生まれた才能を越えることは中々出来ません。村で一番でも、そんな名門野球部に入れば自分の順位がどこら辺にあるか分かるってモンです。監督から「お前らを試合で使う気は全く無い!」と200%と言われても、それでも彼等は簡単に諦めません。まずはベンチ入りを目指して競争。で、自分より年下のベンチ入りメンバーが故障すると「不謹慎だけど笑っちゃお!」と大喜びして、次に目指すはどうやってグラウンドに立つか?「練習は裏切らない!」の言葉通り、涙ぐましい努力が実を結ぶのか?まぁ、それは観てのお楽しみで!とにかく等身大のストーリーが心地よい秀作でした。人間の煩悩は“ひゃくはち”、それはスポーツマンシップにだって当てはまるんですよ!
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