Deckard's Movie Diary
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『ダイブ!!』 平日の最終回。オイラ以外の客は明らかに出演者のファンと思われるローティーンの女の子達だけ!以前、Leadが主演していた『棒たおし』とか『かまち』を観に行った時と同じような場違いな雰囲気を感じましたが・・・(; ̄― ̄川 アセアセ。そんな中、オッサンが一人で鑑賞・・・って、オイラも勇気あるよなぁ(苦笑)。初めて予告編を観た時には、あんまりそそられなかったのですが、監督が『ニライカナイからの手紙』『虹の女神』の熊澤尚人なので観て来ました。スパイダーカムを駆使したダイナミックな映像は観客を惹き付けるのには十分な魅力を発揮しています。スパイダーカムを最初に使用した邦画は『鉛色のシーズン』でしたが、全く観る気にならなかったので、今回が初体験でした。この飛び道具は凄いです(後半は多少食傷気味ですし、ハリウッドでは当たり前!ですけどね(笑))。映画はテンポも良く、主演3人のキャラや、そのバックボーンもしっかりと描かれていて好感が持てる仕上がりになっています。脚本も驚くほど良く出来ていますが、難点は、この脚本でこの尺は短過ぎです!だから、話しの展開は良いのですが、ストーリーを支えるそれぞれのエピソードが描ききれてないので、消化不良のままエンディングを迎えてしまいます。折角の良いセリフも浮いて聞こえてしまいました。それでも、この映画は魅力的です。何故なら、制作に携わっているスタッフの一生懸命さが感じられるからです。例えば“スポーツ”がテーマになっている場合は何処までリアルに作れるか!が大切なのですが、主演3人(林遣都 池松壮亮 溝端淳平)が撮影の3ヶ月前から練習した成果は素人のオイラには十分感じられる出来映えでした。決して上手い演技ではありませんでしたが、彼等の姿にはある種の凛々しさや清々しさを感じました(気になったのは大ベテランの江守徹、台詞回しがぎこちなかったです。大丈夫ですかね?それと、瀬戸朝香は上手くならないですねぇ・・・)。
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