Deckard's Movie Diary
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2002年04月04日(木)  ブラック・ホーク・ダウン ビューティフル・マインド

 今週、本当は忙しくなりそうだったんですが、月曜日の連絡で1週間伸びてしまいまして・・・事の外、時間が出来ちゃいました。で、朝から『ブラック・ホーク・ダウン』に着陸。監督が、あのリドリー・スコット。製作が、あのジェリー・ブラッカイマー。いやぁ、市街戦をタップリ味わいました。っつーか、それだけの映画。全く内容はありません。「何故、アメリカはソマリアへ?」とか「何故、作戦は失敗したのか?」とか「何故、19人対1000人なのか?」という問いかけは無意味です。ラストに取って付けたようなブラッカイマー・セリフがありますが、そんなのはどーでもいいです!この映画は近年の市街戦の臨場感を観客に味合わせるだけの映画です。この戦闘シーンは『プライベート・ライアン』に遠く及ばない!という人や、本当はトニー・スコットが作ったんじゃないか!とか言う人もいるのですが、小生はリドリー・スコットの確かな演出力(画作り)は十分に感じました。陰の作り方、イエローライティングの使い方、ヘリの墜落シーンのカット割りなど、やはり上手いなぁと思いました。アカデミー音響効果賞は、たぶん戦闘シーンではなく静かなシーンでの音作りが評価されたんじゃないのかなぁ・・・。

 ★その後、友人のHPに掲載された文章を無断で抜粋します。★
『何故、そうまでして戦場に行きたがる?お前はアホかと聞かれたよ、と話すひとりの兵士が、その答えとして「友情の為」と字幕に流れるらしいが、実際は "It's all about man next to you"と言っていた筈。「だってそこにヒトがいるんだ ぜ」的なニュアンスであり、そんな大袈裟な訳はないだろう。ってか恥ずかしい。』
 えー!そうなの?だったら全然意味違うじゃん!こっちの訳のが圧倒的にいいじゃん!

 お次はアカデミー受賞作『ビューティフル・マインド』。監督は『アポロ13』のロン・ハワード。観終わって一言は「アカデミー主演男優賞はラッセルだろう!」です。上手いですよ。若い頃から最後の老け役まで年代に沿って素晴らしい演技でした。もちろんジェニファー・コネリーも良かったですけどね。映画も悪くありません。かなり良い出来ですが、イマイチ感動というか説得力というか・・・モノ足りません。それはロン・ハワードの資質なのかなぁ・・・とも思います。確かに破綻のないシッカリした演出なのですが、描き方が綺麗過ぎてしまって・・・淡白な味わいなんですねぇ。もうちょっとガツン!と来る油濃さ!が欲しいなぁ。『アポロ13』の時も『身代金』の時も、背油ちゃっちゃ系ラーメンを食べたくなったんだよなぁ(嘘)


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