Deckard's Movie Diary
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2002年04月03日(水)  折り梅 少年と砂漠のカフェ 聖石傳説

 さぁ!映画の日だぁ!まずは実話の映画化『折り梅』です。ストーリーは、自分が仕事を続けたい為に、義理の母親を引き取ったところ、アルツハイマー型痴呆症に罹ってしまい・・・・。この映画の一番いいところは、義理の母親(ちょっと若すぎるけど演技力でカバーの吉行和子)が、自分の母親とのエピソードを絡ませている部分なんです。老いた母にだって母がいる。この当たり前の事実ってのが、多くの映画では、けっこう忘れられてしまってるんですよ。そこを描く事によって義理の娘(原田美枝子)とのエピソードも自然に感じられますし、やはり人間は子供に生まれ、子供に帰っていくというワケですな。後半のハンカチ・エピソードあたりで終わっても十分良かったのですが、何せ実話なので・・・この辺りから微妙な展開なんですよ。というのは実話でなかったら「それはヤリ過ぎでしょ!」と突っ込まれるストーリーをあまりに丁寧に描きすぎてるんで・・・。そういう意味でも終盤は蛇足気味でした。ちょっと残念。それでもこの映画は素晴らしい!「折り梅」の意味も分かったし、もちろん「梅の木」も好きになりました。

 『ぼくは歩いてゆく』『キシュ島の物語』。ドキュ・ドラマで有名なアボルファズル・ジャルリ監督の『少年と砂漠のカフェ』。結局イラン映画って、モンタージュがないのよね(笑)「素朴」と言ってしまえば、それまでなんだけど、やっぱり眠たくなりますよ。「雄大な砂漠の町で生まれる美しい人間愛」というキャッチ・コピーに間違いはありませんが、分かりやすい映画話法に毒されている小生には、ちと荷が重いのかも・・・。

 「映画の日」の最後を飾るのは台湾映画『聖石傳説』。おお!考えてみたらアジア映画3本立てじゃないですかぁ!え、「アジア映画なんて、1000円の価値しかないだろ!」って?そういう意味じゃありませんよ!で、「ハイパーマリオネーションムービー(意味不明)」とブチ上げてる映画なんですが、まぁ、簡単に言ってしまえば「人形劇」でんがな。ハッキリ言って最初は戸惑いましたなぁ・・・。だって、人形放り投げてるだけなんだもん!始まって暫くは、もう出たくて出たくて(笑)。ところが合戦シーンが終わって、物語の理解が少しずつ増してくると、これが中々いいんですよ。色んな表現方法があるもんだよなぁ。小生が観たのは字幕スーパー版なんですが、人形劇というのは元来一人で全ての声をやるもんだそうで、女性までも男性の声なんですよ。これは(>_<)でした。ココはやはり吹替え版が正解でしょ。だって映画を観に来てるんであって、人形劇を見に来てるんじゃないもん!

 この『聖石傳説』観賞後、新宿でラーメンを食べていたら、やはり映画の日というコトで日比谷にて『アニマルマン』を観賞していた3人組から連絡があり、スバル座地下のイタ飯屋で合流。さらに『カンダハール』を観賞していたバカイエロー隊員も加わってミニオフ会となりました。「映画の日」っていいなぁ・・・。


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