suzu3neの雲収集家な日々

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2002年10月30日(水) 天使と人あるいは「スパイラル」……?

「未来は完璧を待ち続けていて
 人は出来損ないの過去を創っている」
「僕の魂は刺激を求め東をめざし
 僕の肉体は安らぎを求め西へ向かう」


これは最近ずーっと聞いてるゼペットストアの「スパイラル」という曲の歌詞なんですが(本当は英語で歌ってるんだけど、歌詞カードに英語詞がなくて日本語詞しか載ってない……)
この二つの文だけでも、この曲に惚れましたね(笑)
もちろん、曲も絶品(だからずーっと聞いてられる)


最近、やっと「ドグマ」を観ました。レンタルビデオで。
借りる時は「公開当初は『気になるなー』と思ってた」というぼんやりとした記憶しかなかった映画だったんですが(苦笑)
個人的には、かなり楽しめました。専門がちと近い分野なので、映画のお遊び部分がよくわかった上で、です。
もしかしたら、日本人の大半は小ネタや設定のパロがわからないんじゃないかと、余計な心配をしつつ観てました(笑)
好きなキャラはメタトロンかボブですね。
個人的にメタトロンは若い頃のジュリーかアル・○チーノに似てると思うんですが(古っ!)、それを弟に言ったら即行で却下されました。なぜだ?
でもあのキャラはおいしすぎます(笑)
それと、ボブの元ネタ(寡黙な力持ち&予言者の付き人)は聖クリストファーでOKなんでしょうか? 本当のトコを知ってる方がいましたら、教えてください。私はキリスト教信者じゃないんで、聖人の全部を知ってるわけじゃないもんだから間違ってる可能性が……(あくまで専門分野がかすってるだけなんで 汗)
それとも複数の聖人的要素が詰まってるキャラなんだろうか……(悩)

で。
この映画の中で、追放された天使がいうんですよ。
「人は神を信じない自由があるけど、俺たち天使にはそれがない」って。
神は先に天使を創り、そして人を創るわけですけど、その時に人と天使をそんな風にわけて作ってると。その違いの為に、追放された天使は苦悩するわけですけど……

それって、天使の方が出来そこないって事?

いやいや、学術文庫から出てる「天使論序説」なんかを読めば、天使たるものがどのような存在として解釈できるのかというのはわかるんですけど……っていうか、いきなり現実の本の話しちゃ混乱しますね。いかんいかん。
……といいつつ。
「ピンの頭の上で何人の天使が踊れるか」とかいう有名な神学議論があったぐらいなんで……ある意味において、天使が人以上の存在なのはわかるんですけどね――なんて付け加えておきます(苦笑)

でも、追放された天使たちには、人がうらやましく見えるんだろうな、と。
世の中、天使になりたい人間が山といるのにもかかわらず。「友が皆偉く見ゆる日」でしたっけ?(うろ覚え)
彼らの中じゃ、自分達は「過去=出来損ない」なんだろうなと。
「人=完璧(じゃないかもしれないけど)な未来」で。
このジレンマが彼らを西や東に向かわせるんだろうけど……人も出来損ないだからこそ(?)東や西へ向かうんですよね。更に高次の存在を目指して――それがある種の人にとっては、「天使」という存在であり、目標となるんでしょうけど。

……ん?
ある意味、人って天使の廉価版&余計な機能付なのか?(悩)
ちなみに私、過去に「マイナーチェンジ」という言葉を「性能を落としたモデルチェンジ=廉価版」だと思っていた時期がありました(苦笑)


人と天使、どちらが上か、どちらが先かなんて関係ないんですよね。目指すところもきっと違う。シェフとF1レーサーぐらい目標地点が違うんだと思います(どんな例えなんだか)
結局、天使だろうが人だろうが、個人を練磨するのは「過去」なんだと思ったりもして。
そして「完璧な未来」とまではいかないかもしれないけど、理想に近づこうと走り回る。個人が意識してなくても、その周りの環境が、世界が何か変わっていく。

「そして変化してゆく世界と共に
 僕らは螺旋を登ってゆく

 エヴォリューション!」


――みたいな感じで、話題がゼペットストアの「スパイラル」の歌詞に戻りました、っと(笑)


とても論文を書いてる最中の人間とは思えない、連想一本やりの日記でした。長々とお目汚し、申し訳ない!(土下座)


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