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2003年09月02日(火) リプレイスメント

1964年9月2日、キアヌ・リーブスが生まれました。

リプレイスメント The Replacements

2000年アメリカ ビデオ&DVD あり(ワーナー)
製作 ディラン・セラーズ(『ザ・ペーパー』など)
監督 ハワード・ドイッチ(『恋しくて』など)
脚本 ビンス・マケウィン
音楽 ジョン・デブニー(『スコーピオン・キング』など)


NFLのスター選手たちが、
年俸の上限を撤廃するためのストを起こしてしまいます。

その中の1つ、ワシントン・センティネルズは
既に引退していたマクギンティ監督(ジーン・ハックマン)に
依頼し、リプレイスメント(代理選手)を立てて
プレーオフまでの残りの試合をこなそうとします。
が、これがまあ、フットボールの実力は確かとはいえ、
一癖ある有象無象という風情なのでした。
特に、花形たるクォーターバックとして白羽の矢が立ったのは、
精神的な弱さから一線を退いていた
シェイン・ファルコ(K.リーブス)という男でした。

彼を中心に、
ばくち大好きのイギリス人だの、
敬虔なクリスチャンだの、
なぜかスモウレスラーだのが
(今どきびっくりするくらいの「ステロタイプの日本像」が拝め、
懐かしい気持ちにさえなるのは御愛嬌?)

正規選手たちの嫌がらせにもめげず、
時には一緒にはめを外して
警察の御厄介になったりしながら、
自分たちの仕事をこなしていきます。

要するに、『メジャーリーグ』(1989)の
フットボールバージョンってことですが、
(御丁寧に、服役中の人を引っぱってきたりもします)
こういう話ですから、
最初から「スポーツコメディー」という認識で見ないと、
「ナンダヨ、これ、コメディーじゃないの!?」と、
コメディーの評価が低い方が多いこの国の状況下、
不当に腹を立てることになってしまいます。

個人的には、さわやかスポーツコメディーだというのに
腹のたるんだリス・エヴァンス
起用してくれちゃっていることに、感動すら覚えます。

また、最初は
「クォーターバックは大きい子供と同じ」だと言って
ファルコを相手にしないけれど、やはりというべきか、
しまいには彼と恋仲になってしまうチアリーダー、アナベラ役で、
健康的な美貌が光るブルック・ラングトンが花を添えます
…というより、「映画を元気づけています」と言うぺきでしょうか。
こういっては何ですが、まだ大したキャリアはないようですが、
あの好感度の高さは先々「買い」だと思います。

『メジャーリーグ』と違い、
あくまで“代理選手”の集まりなので、
何だかアメリカ映画には珍しいと思ってしまうような
ちょっと切ない幕切れを見せますが、
こういうのもたまにはいいと思いますよ。


ユリノキマリ |MAILHomePage