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2003年08月03日(日) 映画よろず屋週報Vol59

8月3日は、語呂合わせで「ハサミの日」です。
もともと美容家の山野愛子さんが提唱したもので、
針供養ならぬハサミ供養をするのだとか。

そこで、映画に登場する理美容師さんに
スポットを当ててみました。

ただし、『髪結いの亭主』『バーバー』
『シャンプー台のむこうに』
などの
タイトルからしてそうとわかるものは
別の機会に譲り、
あくまで、作品の中の1つキャラだったり、
見てみないとわからない、という映画だけを
何本か集めてみました。

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私は貝になりたい I Want to Be a Shellfish
1959年日本 橋本忍監督

平凡な理容師、清水豊松(フランキー堺)は、
戦時下、上部の命令で捕虜を殺したことが
戦争終結後に罪に問われてしまいます。
8月にならないと戦争について考えない、
日本の風潮に疑問を覚えつつも
(最近はそうでもない気もしますが)
やはり、「8月15日」を目前に控えた今こそ見たい
不朽の一編でしょう。

愛されちゃって、マフィア
Married to the Mob

1988年アメリカ ジョナサン・デミー監督

マフィアの下っぱの夫フランク
アレック・ボールドウィン)との間に一男を持つ
主婦アンジェラ(ミシェル・ファイファー)は
ヤクザな生活にうんざりしていました。
フランクがドジを踏んで“消されて”しまったことから、
息子との生活のため、まっとうな仕事を探すアンジェラは、
「Hello,Gorgeous(こんにちは、美人さん)」という名の
気のいい女性が切り盛りする美容院に職を得ます。
事件絡みで、フランク亡き後アンジェラを監視する
FBI捜査官(マシュー・モディン)とアンジェラとの恋が
彩りを添える、結構いけるコメディー。

浮き雲
Kauas pilvet karkaavat
(Drafting Clouds)

1996年フィンランド アキ・カウリスマキ監督

妻はレストラン給仕長、夫は市電の運転士
……の職を失った後、必死で仕事を探す。
妻イロナは、嘘かまことか、
昔美容師をしていたという経験をもとに、
ある美容院で働くようになったら、
そこで、思わぬ人生の転機と出会います。


ギリーは首ったけ Say It Isn't So
2001年アメリカ ジェームズ・B・ロジャーズ監督

「そうじゃないと言って」という
なかなか意味深長な原題を持ちながら、
ファレリー兄弟(製作)が絡む作品だというだけで
「メリーに首ったけ」のパロディーのような
邦題をつけられてしまった
日本未公開コメディー。
動物保護協会に勤めるギリー(クリス・クレーン)は、
親に捨てられたことがトラウマになり、
人を愛することに臆病でしたが、
町で評判の美人理髪師ジョー
ヘザー・グレアム)に一目惚れし、
彼女に髪をカットしてもらったばっかりに
えらい目に遭います。
「メリー…」や「愛しのローズマリー」以上に際どいギャグが満載ですが、
主演の2人の美形度は、この映画が一番でしょう。


のど自慢
Amateur Singing Contest

1998年日本 井筒和幸監督

群馬県桐生市を舞台に、
NHK「のど自慢」出場にかける人々の
こもごもを描いた人間群像喜劇。
売れない演歌歌手・赤城麗子(室井滋)も
プロであることを隠して出場しますが、
勝手ばかりしている娘を見限りきれない
理容師の父親(小林稔侍)は、
仕事をしながら、彼女がテレビで歌っているのを
ついつい目で追ってしまいます(危ねーよ)。


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