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1929年8月2日、豊田商事事件など 社会的に大きな影響を与えた事件を多く手がけたことで有名な 「闘う弁護士」中坊公平さんが生まれました。
そこで、中坊さんとは大分趣を異にしますが、 なかなか味な弁護士が登場したこちらの作品を。
ライアーライアー Liar Liar
1997年 アメリカ ビデオ&DVD あり 製作総指揮 マイケル・ボスティック/ジェームズ・D・ブルベイカー 製作 ブライアン・グレイザー(『ビューティフル・マインド』) 監督 トム・シャドヤック(『パッチ・アダムス』) 脚本 ポール・グアイ/スティーブン・メイザー(『ハートブレイカー』) 音楽 ジョン・デブニー(『スコーピオン・キング』)
弁護士フレッチャー・リード(ジム・キャリー)は、 まさに天職に就いていると言えるほどの嘘つきで、 数々の裁判を勝ち抜いてきた凄腕です。 が、その調子のよさが災いし、 妻オードリー(モーラ・ティアニー)とは離婚。 彼女のもとで暮らすひとり息子のマックス (ジャスティン・クーパー)は、 ノリのいいパパが大好きでしたが、 しょっちゅう破られる約束に心を痛め、 6歳の誕生日、ケーキのろうそくを吹き消すときに、 「1日でいいから、パパが嘘をつきませんように」と お祈りをします。 そしてその祈りは、神様に聞き届けられました。
そうとは知らぬフレッチャーは、 いつものようにオフィスに出勤し、同僚たちに、 「服のセンス、サイテー」だの、 「そんなもん食うから太るんだ」だの、 自分の意に反して本音丸だしのことを言ってしまうので、 困り切ってしまいました。 大富豪夫人サマンサ(ジェニファー・テイリー)の 離婚訴訟を控えていたのです。 浮気しほうだいのくせに、多額の養育費を分捕るために 子供たちの親権を欲しがっているという とんでもない女でした。 嘘でも並べなきゃどうしようもないような弁護に立ち会い、 嘘のつけない苦しさにのたうち回りながら、 何とか裁判を翌日以降に延期しようとするフレッチャーでしたが、 彼女とのささいな会話から、勝利への糸口をつかみます……。
私はこれを見る前に、えらい偏見を持っていました。 多分、ドタバタばかりが強調された予告編のせいでしょう。 おまけに、ジム・キャリーという癖の強い役者が主演です。 そこそこ楽しめればいいや、くらいに思って見ました。 ところが、きちんと向き合ってみると、 これがなかなかどうして、よくできたドラマなのです。 立場を違えて物を見ることができた幸運な男の話、 ともいえるかもしれません。 M.ティアニー扮するオードリーには、 誠実で優しい恋人ジェリー(ケーリー・エルヴィス)がいますが、 彼もまた息子マックスと仲良くやっていて、 よくある単純な憎まれ役に仕立てられていないところも 高感度大です。 (それだけに、「いい人なのに報われないなー」というシーンも多々ありますが)
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