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まず最初に、「間違えてここに来てしまった人」に、心からおわびいたします。 ここで話題にするのは、1998年のアメリカ映画『ウォーターボーイ』であり、 2001年の劇場映画にして現在テレビドラマ版放映中の『ウォーターボーイズ』とは 全く無関係です。毛の先ほども関係ございません。 映画日記へアクセスしてくださった方の検索キーワードを見ると、 たまぁに「あ、この人が読みたかったのは、こういうのじゃないだろうな」 と、もろわかりなことがあるので、念のため。
このまま梅雨が明けないのでは…と心配していたら、 最近ようやく、夏らしい蒸し暑さを感じるようになりました。 美容と健康のため、水分補給は十分行いましょう。
ウォーターボーイ The Waterboy
1998年アメリカ ビデオ&DVD あり 製作総指揮 アダム・サンドラー(『Mr.ディーズ』 ) 製作 ロバート・シモンズ /ジャック・ジャラプート 監督 フランク・コラチ(『ウェディング・シンガー』) 脚本 アダム・サンドラー/ティム・ハーリヒー 音楽 アラン・パスカ
アメリカ南部ルイジアナ州の田舎町。 31歳のボビー(アダム・サンドラー)は、 過保護な母親ヘレン(キャシー・ベイツ)の庇護下に置かれ、 「他人と接触して、変な影響を受けたらたまらない」と、 まともに高校も行かせてもらえなかったのに、 なぜか大学のアメフトチームで ウォーターボーイ(給水係)をやっています。 が、ボビーが調製する水は、そりゃもう絶品で、 彼自身、その仕事を天職だと心得ているくらいでした。
が、気が優しく怒ることを知らないボビーは、 アメフトチームの選手たちの格好のいじめの的となります。 そんなこんなで、仕事も首になってしまうのですが、 その後、やはりアメフトチームの給水係の仕事を得ますが、 そこでもやはり、いじめられます。 そんな彼を心配するチームの監督 (ヘンリー・ウィンクラー)は、 「やられたらやり返せ」と発破をかけますが、 心優しいボビーの精いっぱいの反撃に、 監督は、アメフト選手としての素養を見出し、 彼をなんと選手として起用しようとするのですが……。
アダム・サンドラーがつくった映画は、 当“Dailymovie”でも何度も取り上げてまいりました。 スタッフ(場合によってはキャストも)はいつも同じ顔ぶれで、 似たような筋立ての、 コテコテB級コメディーと言ってしまえばそれまでなのですが、 今回はとりあえず、 「憧れのカノジョ(ファルーザ・バーグ)がブロンドじゃない」 というあたりに、ほかの作品との差異がほんの少し見出せます。 また、息子がかわいくてかわいくて仕方がない変わり者の母親に、 何を演ってもうまいキャシー・ベイツが扮し、 実にお茶目に楽しげに演じていました。
ボビーの「元チーム」と「今チーム」の それぞれの監督の過去の因縁による確執なども、 なかなか笑わせてくれます。 コメディー映画そのものが体質に合わないという人には、 安っぽいつくりが、ただただ鼻につくことになりそうですが、 金のかかったコントを見ていると思えば、 かなり楽しめるのではないかと思います。 (といっても、侮辱しているわけではなく、 この映画にふさわしい賛辞を送っているつもりなのですが…)
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