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1954年6月19日、キャスリーン・ターナーが生まれました。
ビューティフル Beautiful 2000年アメリカ サリー・フィールド監督
女優サリー・フィールドが監督した、 ミスコンに情熱を捧げた女性を軸とした ヒューマン・コメディです。
12歳のモナ(コリーン・レニソン)は、 母親(サリー・フィールド)と、 彼女とけんかばかりの父親きどりの恋人が同居という 劣悪な家庭環境の中で、 大きくなったらミスコンで優勝することを夢見ていました。 ヴァーナ(K.ターナー)という女性が主宰する ミスコン出場者養成所にも通っていて、 他の美少女たちと張り合い、けんかが絶えません。
モナの親友ルビー(ジャクリーン・ステイガー)は、 地味ないじめられっこでしたが、 おばあちゃん譲りの洋裁の腕は抜群で、 ティーン向けのコンテストに出場するモナのために 自慢の腕をふるってドレスを縫うこともありました。
数年後、美しく成長したモナ(ミニー・ドライバー)は、 ミス・アメリカに照準を合わせて大会出場を重ねる中、 父親の定かでない子供を宿してしまいます。 「母親」はもちろん、子供の保護者というだけでも、 ミスコンの出場資格を失ってしまいます。 モナを全面的にサポートしているルビー (ジョーイ・ローレン・アダムス)は、 生まれてくる子供は自分が面倒を見ると申し出ました。
生まれた子供は ヴァネッサ(ハリー・ケイト・アイゼンバーグ)と名づけられ、 老人ホームで介護の仕事をするルビーママと、 同居人である「モナおばさん」と暮らします。 自分の顔が なぜママではなくモナに似ているのかと疑問を抱きつつ、 わがままで、ママを困らせることばかりするモナとは しょっちゅう衝突するのでした。
ミス・イリノイに選ばれ、 全米大会に出場できることになったモナでしたが、 そんな矢先、ルビーは勤め先の老人ホームで 入所者を殺害した疑いをかけられ、刑務所に入れられます。 今まで何でもかんでもルビーに頼っていたモナは、 彼女の身を案じるどころか、 あんたがいないと困ると喚くばかり。 一方、ルビーは、 「身に覚えのないことで収監されているが、 いつかきっと潔白が証明されて、ここを出られる。 あなたももっと大人になれ」と、 そんな状況の中でも、モナを勇気づけるのでした。
かつてモナの妨害で、コンテストの最中にケガをし、 彼女に恨みを持っているTVレポーター (レスリー・ステファンソン)が、 弱みを握って陥れようと手ぐすね引いている中、 モナは、子持ちだと思われるリスクを負いながら、 ヴァネッサを連れて本選に出場する決意をします。
この映画で最も「なんだかな…」だとされるのは、 ミニー・ドライバーが「あの顔」でミスコン入賞ってのはアリか、 という点ですが、 私は彼女、十分美人だと思います。 (エラの張り方はすごいけど) 愚かなばかりにミスコンにこだわるわがままヒロインが、 娘ヴァネッサとの本音の触れ合いの中で、 本来自分があるべき姿を取り戻していくという転向ぶりは、 彼女ぐらいの表現力がないと、きつい役でしょう。 最初から「ただの美人」では、説得力がいまいちだと思います。
少女時代いじめられっこだった自分をかばってくれたモナに 無条件に奉仕しているように見えたルビーが、 大人になり、相変わらずモナのパシリみたいな ポジションではあるけれど、 しっかりとした自分を確立し、 時には彼女を叱責もする姿もすてきです。
クライマックスの本選シーンでは、 金髪美女のブリジット・ウィルソンがミス・テキサス、 『ビバリーヒルズ青春白書』のお嬢様クレア役で知られる キャスリーンロバートソンがミス・テネシー役で、 モナ=ドライバーと美を競います ……やっぱり、ちょっと無理があったかな……。
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