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2003年06月17日(火) ビッグ・ダディ

先日6月15日、父の日だったというのに
別なところに気をとられてしまい、
「お父ちゃん映画」の特集をし忘れてしまいました。

そこで、振り替えといってはなんですが、
本日はこちらの作品をどうぞ。

ビッグ・ダディ Big Daddy
1999年アメリカ デニス・デューガン監督


何しろ、ひいきのアダム・サンドラー作品ですので、
どうしても点が甘くなりがちです。
その点をお含みおきの上、読んでいただけば幸いです。

大学では法律の勉強をしながら勤労意欲ゼロで、
事故の賠償金を株に投資して得た利益で食べている
お気楽男ソニー(A.サンドラー)は、あまりの将来展望のなさに、
恋人ヴァネッサ(クリスティ・スワンソン)にも
愛想を尽かされます。

そんな中、親友でルームメイトの
弁護士ケヴィン(ジョー・スチュワート)が出張中、
彼の隠し子だと称する5歳の少年ジュリアンがやってきました。
ほかに身寄りのない彼を
最初は福祉事務所に引き渡そうとするソニーでしたが、
もしも自分が父親になったら、
ヴァネッサも自分を見直すのでは?とのスケベ根性から、
ケヴィンの名を騙り、ジュリアンの面倒を見ることにします。

ソニー式子育ては、よく言えば子供に寛容、
悪く言えばただのやらせ放題の甘やかしで、
非常に問題のあるものでした。
ジュリアンは、入った小学校でも次々問題を起こし、
あ、これはいけないとさすがに思ったソニーは、
ケヴィンの婚約者コリーン(レスリー・マン)の姉で
弁護士のライラ(ジョーイ・ローレンス・アダムス)の手も借り、
ジュリアンをよい子に育てようと努力するのですが、
ある日、福祉事務所の職員がソニーを訪れたことから、
身分詐称がばれ、ジュリアンを誘拐したと誤解され、
裁判ざたになるのでした……。

先日御紹介した『Mr.ディーズ』は、
フランク・キャプラの名作『オペラハット』のリメイクでしたが、
実は、先んじてつくられたこの作品も、
かなりキャプラタッチな展開を見せます。

きれいで優しいオネエちゃんが大好きで、
友達づき合いする相手は、
社会的地位よりも、自分とノリが合うかどうかが肝心。
ジャンクフードが大好きで、ちょっとオバカ。
これらはみんな、愛すべき“お子ちゃま”の特性ですね。
A.サンドラーは、いつもこの手のキャラを楽しげに演じているので、
どうにも一本調子な印象を与えがちで、
どの映画を見てもお安いのは確かに否めません。
が、一旦ファンになってしまえば、
「だからいいんですよ〜」となることでしょう。

一方、これはプラス要素だと思うのですが、
自らも音楽活動をしているサンドラーの映画は、
音楽の使い方がいい感じなのも特徴です。
その映画では、シェリル・クロウがカバーした
“スウィート・チャイルド・オブ・マイン”が聞かれました。
欲を言えば、サンドラー自身にももっと歌ってほしいのですが…

もう1つ、さきの『Mr.ディーズ』にも出演していた
スティーブ・ブシェミロブ・シュナイダーは、
本作にもしっかり出演しています。
バディ・ムービー路線も、ここまで行くと立派です。


ユリノキマリ |MAILHomePage