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2003年05月25日(日) |
映画よろず屋週報 Vol51 パ〜ラダイスな映画 |
1955年5月25日、 落語家桂小枝さんが生まれました。 私はこの方の「過去」は存じないのですが、 その昔は、バカ殿よろしく顔を白塗りにして、 高座に上がったりしていたとか?
でも、この人といえば、 やっぱり『探偵!ナイトスクープ』でしょう。 見づらい時間に放送されている地域の方には、 余りおなじみでないかもしれませんが、 一応、全国で放送されています。 当地・福島では、近畿地区と同様に 金曜日の深夜にリアルタイムでこの番組を 見ることができ、私自身もファンなのですが、 桂小枝さんが不定期に担当しているシリーズが 『爆笑小ネタ集』 (でも、これは他の方が担当することも…) そして『桂小枝のパ〜ラダイス』です。
パ〜ラダイスとは…… 全国に点在するゆるゆるのレジャー施設や テーマパーク(大抵自称)を 小枝さんが訪問し、その魅力に迫るというものですが、 つまんない施設というのは、自分で行くよりも おもしろい語り部に行ってもらい、 その話を聞くのが何より楽しいという、 ある意味至極わかり切ったことを、 改めて知ることができます。
そこで、あくまで個人的見解ながら、 この映画はちょっと“パ〜ラダイス的”だと思われる、 そんな作品を集めてみました。
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スペースボール Spaceballs 1987年アメリカ メル・ブルックス監督 褒め言葉として「くだらない」と表現したいような、 SFコメディーです。 一応、『スターウォーズ』のパロディということですが、 ストーリーの運び自体は、 往年のラブコメの傑作『或る夜の出来事』の要素大。
ムトゥ 踊るマハラジャ Muthu 1995年インド K・S・ラヴィクマール監督 世界一の映画の国からやってきたこの娯楽大作は、 日本人にとっては、まさにパ〜ラダイスでした。 何しろ、某レンタルビデオショップでの紹介文句が 「踊る極楽浄土」でしたし。 南インドのスーパースター・ラジニカーントが、 召使の割に態度のでかい堂々とした男を好演し、 歌い、踊り、笑わせてくれました。
紅の豚 Crimson Pig 1992年日本 宮崎駿監督 第一次大戦と第二次大戦の間のある時代、 アドリア海に跋扈する空賊をつかまえて 賞金を稼ぐ飛行艇乗り、ポルコ・ロッソの物語。 ホテルの美しい女主人、 低音の声が腹に響くトレンチコートの男、 小粋で意味深長な会話…… これこそダンディズム?と思わせるような予告編とは裏腹に、 蓋を開けたら「あらら?」な力の抜け具合。 見ると聞くとじゃ大違いなパ〜ラダイスの醍醐味の1つです。
少林サッカー Shaolin Soccer 2001年香港 チャウ・シンチー監督 ええ、ええ、もちろんすごい映画なのは認めます。 仰天のワイヤーアクション、CGの使い方、大したものです。 チャウ・シンチーの軽妙さにも、 脇を固める個性的な面々にも、 そりゃ笑わせていただきました。 でも、あそこまで大々的に上映され、 しかもあまねく好評を博したということに、 なぜだか違和感を感じてしまうものですから……。 本来ならば、マニア受け映画の最たるものでは? とはいえ、やはり素直に祝・大ヒットを喜びたいものです。 大ヒットは、同時期に開催された 日韓共催ワールドカップの効果とも言われますが、 それでサッカーの映画を見ようというだけなら、 ほかに見るもの(べき)がいっぱいあるような気が…… な〜んて大きな声では言えません。
ケロッグ博士 The Road to Wellville 1994年アメリカ アラン・パーカー監督 大まじめアラン・パーカーが監督し、 知的で上品なアンソニー・ホプキンスが主演。 脇を固めるのも実力派ぞろい……とはいえ、 この映画には、まさに“パ〜ダイス”施設が登場します。
20世紀の初め、コンーフレークの発明で世に知られた ケロッグ博士は、怪しげな健康法を提唱します。 それを信じる人々は、博士の経営する インチキくさい健康施設に集うのですが、 人々の“健康欲”の吹き溜まりが不健康にさえ見えます。 彼らがこの施設で最後につかむものは、一体何でしょう。 マシュー・ブロデリック、ブリジット・フォンダ、 ジョン・キューザック、コーム・ミーニーなどなど、 豪華キャストです。
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