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パルーカヴィル Palookaville 1995年アメリカ アラン・テイラー監督 ビデオタイトルは『パルーカヴィル/華麗なる完全犯罪?』
パルーカヴィルとは Palooka(不器用者の意味)という古いスラングと、 “町”を表すVilleで、 つまりは“パッとしない町”という意味だそうです。 そんな、華やかなNYともLAとも無縁の町で、 何とか一山当てようとする3人の間抜けな男が主人公です。 プロデューサーのウベルト・パゾリーニは 『フル・モンティ』や『クローサー・ユー・ゲット』も 手がけた人…のせいか、 どこか、イギリス映画っぽい雰囲気もあります。
シド(ウィリアム・フォーサイス)、 ラッセル(ヴィンセント・ギャロ)、 ジェリー(アダム・トレーズ)の3人は、 失業中で金がなく、ピーピーしていました。 そこで、一攫千金を狙って宝石店を夜間襲撃するのですが、 計画が甘かったようで、押し入ったところは隣のケーキ店! それでもめげず、コーヒーショップで額をつき合わせ、 反省会&次の獲物を絞る話し合いをするのですが……
ラストの「そう来たか…」という感じのオチまで、 何となく、ほっこりとした気持ちで見られる “一応”クライムコメディーです。 よくテレビで特集を組まれる 「世界の珍事件特集」で取り上げられそうな、 どこか憎めない、トホホなお話ですが、 役者の魅力で見せてくれます。 個性的な魅力の主演3人に加え、 娼婦役のフランシス・マクドーマンドも いつもながらの姐御ぶりで独特の“華”を添え、 楽しく見られる1本ではないかと思います。
のんきな話の割に、 ネタパレポイントが非常にはっきりしているので、 そこんとこ、多くは語れないのが残念ですが……
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