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2003年05月24日(土) パルーカヴィル

パルーカヴィル
Palookaville

1995年アメリカ アラン・テイラー監督

ビデオタイトルは『パルーカヴィル/華麗なる完全犯罪?』

パルーカヴィルとは
Palooka(不器用者の意味)という古いスラングと、
“町”を表すVilleで、
つまりは“パッとしない町”という意味だそうです。
そんな、華やかなNYともLAとも無縁の町で、
何とか一山当てようとする3人の間抜けな男が主人公です。
プロデューサーのウベルト・パゾリーニは
『フル・モンティ』や『クローサー・ユー・ゲット』も
手がけた人…のせいか、
どこか、イギリス映画っぽい雰囲気もあります。

シド(ウィリアム・フォーサイス)、
ラッセル(ヴィンセント・ギャロ)、
ジェリー(アダム・トレーズ)の3人は、
失業中で金がなく、ピーピーしていました。
そこで、一攫千金を狙って宝石店を夜間襲撃するのですが、
計画が甘かったようで、押し入ったところは隣のケーキ店!
それでもめげず、コーヒーショップで額をつき合わせ、
反省会&次の獲物を絞る話し合いをするのですが……

ラストの「そう来たか…」という感じのオチまで、
何となく、ほっこりとした気持ちで見られる
“一応”クライムコメディーです。
よくテレビで特集を組まれる
「世界の珍事件特集」で取り上げられそうな、
どこか憎めない、トホホなお話ですが、
役者の魅力で見せてくれます。
個性的な魅力の主演3人に加え、
娼婦役のフランシス・マクドーマンド
いつもながらの姐御ぶりで独特の“華”を添え、
楽しく見られる1本ではないかと思います。

のんきな話の割に、
ネタパレポイントが非常にはっきりしているので、
そこんとこ、多くは語れないのが残念ですが……


ユリノキマリ |MAILHomePage