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2003年01月26日(日) |
映画よろず屋週報 Vol41「こう見えてPG-13」 |
特集「こう見えてPG-13」
実は本日1月26日、我が長女が12歳になりました。 そこで、いわゆる「PG12」とレーティングされた 映画の特集にしようかとも思ったのですが、 より意外性?を追求し、 映画的に最もなじみのあるアメリカのレーティング、 いわゆるPG-13に指定された作品を御紹介します。 が、日本人の感覚で見ると、どこがまずかったのかが いまいちわからない作品が多いのですよね。
ちなみに、日本の映倫、アメリカのMPAAについては、 こちらのサイトに詳しく書かれてあります。
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ライフ・イズ・ビューティフル La Vita è bella(Life Is Beautiful) 1998年イタリア ロベルト・ベニーニ監督 ユダヤ人強制収容所で 自分の息子が絶望しないようにと 嘘をつき続け、芝居をし続ける男の物語。 確かに、ある種のトラウマを 植えつけそうな作品でもありますが、 ひどい暴力シーンもベッドシーンもなし。 (やや色っぽいシーンがあるけれど、おとなしいもの)
マイ・フレンド・フォーエバー The Cure 1995年アメリカ ピーター・ホートン監督 HIVに侵された少年 デクスター(ジョゼフ・マッゼロウ)と、 病気への偏見も捨て、デクスターを救うために あれやらこれやら試みる危なっかしい少年 エリック(ブラッド・レンフロー)の またとない友情物語。 デクスターに対する周囲の態度(暴力含む)など 少々辛いシーンもありますが、 テーマを考えれば、 できるだけ頭の柔らかい子供のうちに見せたい作品。
マイ・フレンド・メモリー The Mighty ピーター・チェルソム監督 1998年アメリカ 知力に問題のある体の大きな少年と、 難病を抱えながら、その知性と負けん気で頑張る少年が お互いの足りない部分を 補い合って立ち向かう「敵」の正体は? 若干、酷い暴力シーンあり。 全体的に、どこか文学的な香気さえ漂うような 捨て難い友情物語でした。
カラーパープル The Color Purple スティーブン・スピルバーグ監督 1985年アメリカ ピュリツァー賞を受賞したアリス・ウォーカーの原作を 「わかりやすい劇的な演出」という点では 右に出る者がいないスピルバーグが監督。 人種問題を前面に打ち出しているのが ひっかかったのでしょうか。
I am Sam(アイ・アム・サム) 2001年アメリカ ジェシー・ネルソン監督 知的障碍と自閉症を抱えながら、娘ルーシーを 愛し、慈しみ、一生懸命育てるサムを、 ショーン・ペンがぞっとするうまさで熱演しました。 これがPG-13にひっかかった理由は わからないでもないのですが、 レーティングをつける人の鑑賞眼というのは、 「ここはまずい」「ここはセーフ」などと、 映画を切り刻み、分類するためだけについているのか?と 少々悲しくもなります。
(番外編) スタンド・バイ・ミー Stand by Me ロブ・ライナー監督 1986年アメリカ びっくりしたのは、これが実はアメリカ本国では R指定(17歳未満の者は保護者同伴が必要)ということです。 やっぱり、死体探しというモチーフがまずかったのでしょうか。 今は亡きリヴァー・フェニックスを初め この映画の主要なキャスト4人は、 当時全員この規定にひっかかったことになります。 (もっとも、日本のR指定と違い、 絶対入場できないというわけではありませんが…… アメリカには、これより厳しいNC-17という規定があり、 こちらは17歳未満の者は絶対に入場できないそうです)
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