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2003年01月19日(日) |
映画よろず屋週報 Vol40「深い意味はなく…コメディー特集」 |
「深い意味はなく…コメディー特集」
私は実は、コメディー映画というカテゴライズが 余り好きではありません。 というのも、自分にとっては、どんなジャンルの作品でも 「どこか笑える」であることが大前提なので、 あえてコメディーと銘打たれ、前面に出されると、 どうにも引いてしまうことがあるからです。
が、コメディー以外のどこにも カテゴライズされないであろう作品たちにも、 もちろん、捨て難い味があります。 本日は、そんな中でもお勧め作品を列挙してみました。
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悪いことしましョ! BEDAZZLED ハロルド・ライミス監督 2000年アメリカ 1967年、スタンリー・ドーネン監督の 同名イギリス映画のリメイク。 人は好いけれどパッとない男エリオットが、 悪魔に魂を売り渡す契約をし、 7つの願いを叶えてもらう…という物語。 1995年作品『セブン』のモチーフにもなった キリスト教の“7つの大罪”にも通じる、 意味深なお話ではありますが、 決してとっつきにくいものではありません。 抱腹絶倒となるかならないかは好みの問題ながら、 本来、二枚目のはずのブレンダン・フレイザーが、 きちんと“イケてない男”に徹しているのはあっぱれだし、 エリザベス・ハーリー扮する悪魔は、 まさに悪魔的な美しさでした。
デュース・ビガロウ、激安ジゴロ!? DEUCE BIGALOW : MALE GIGOLO マイク・ミッチェル監督 1999年アメリカ アダム・サンドラーのコメディー等で いい感じで脇を固めることの多い ロブ・シュナイダーが、 この映画では堂々の主役。 とある売れっ子ジゴロの家で 高価な魚の泳ぐ水槽を割ってしまい、 その弁償のために、 みずから男娼として金を稼ごうとする男が知った、 女性たちの本音とは? 手に取るのに勇気の要るビデオジャケットですが、 ぜひともお勧めします。
サボテン・ブラザース !THREE AMIGOS! ジョン・ランディス監督 1986年アメリカ スティーヴ・マーティン、チェヴィー・チェイス、 マーティン・ショートの3人が、 “スリー・アミーゴス”という芸人トリオに扮し、 勘違いからメキシコの山賊退治を請け合うことになる… 巻き込まれ型コメディーの傑作です。 どこまでも陽性で、すこーんと抜けた感じが魅力です。
ディディエ DIDIER アラン・シャバ監督 1997年フランス サッカーチームのマネージャーを務める男が、 知人から“ディディエ”という名の犬を預かるけれど、 そのディディエが突然、人間の男になってしまったことから 巻き起こる大騒動を、何だかほのぼのと描いています。 それは、ちょっと落語の「もといぬ」を彷彿とさせるせいか、 フランス人のコメディ感覚によるものか? まずはごらんください。
喜劇王 喜劇之王/KING OF COMEDY チャウ・シンチー監督 1999年香港 大スターを夢見ながら、どうも鳴かず飛ばずの ワン(チャウ・シンチー)と、 「客の気を引くためのしぐさ」の研究のために ワンのもとに弟子入りする 蓮っ葉なホステス(セシリア・チャン)との ペーソスも含んだ(でも、やっぱり例の調子の) ラブコメディー。 「例の調子の」というのは、 『少林サッカー』か『食神』を見れば おわかりいただけるでしょう。
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