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2002年12月15日(日) 映画よろず屋週報 Vol36「監督、何してるの?」

特集「監督、何してるの?」

自分の監督作、他人の監督作にかかわらず、
映画に出演する映画監督というのは特段珍しくありません。
アルフレッド・ヒッチコック御大に至っては、
必ず自作のどこかに姿を現すことで有名だったので、
「どこに出ているか」を探すのも
楽しみの1つというくらいです。
(また、あのインパクトあるルックスですし〜)

そこで、映画監督、映画に出演の巻〜ということで
特集したいと思います。

さて、ここで問題ですが、
バリー・レヴィンスン、M.ナイト・シャマラン、
アラン・パーカー
の3人に共通する
「役」は何でしょう?

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レインマン Rain Man
1988年アメリカ バリー・レヴィンスン監督

シックス・センス The Sixth Sense
1999年アメリカ M.ナイト・シャマラン監督

アンジェラの灰 Angela's Ashes
1999年アメリカ/アイルランド
アラン・パーカー監督


さて、問題の答えですが、
3人とも、それぞれ自分の監督作に
医者の役で登場しています。
参考までに、B.レヴィンスンはクレジットなしでしたが、
かなり終盤で登場する医者(セリフあり)
M.ナイト・シャマランは、
リン(トニ・コレット)の
息子コール(H.J.オスメント)に対する
虐待を疑う医者(見るからにインド系)、
A.パーカーは、主人公フランク少年がチフスにかかったとき、
彼を担当する医者の役でしたが、
トボケたいい感じの演技を披露なさっています。


ゲイリー・マーシャル Garry Marshall
1934年生まれ
代表作『潮風のいたずら』『フォーエバー・フレンズ』
『プリティ・ウーマン』『プリティ・プリンセス』
などなど、
なぜか女性の生きざまを見せる映画がお得意
自らの監督作以外では、
『25年目のキス』(1999)の新聞社主役など。

ウディ・アレン Woody Allen
1935年生まれ
この人の場合、「自作に出たり出なかったり」と表現した方が
より正確でしょう。
自作以外でも、もともとは大学に通う傍ら
ギャグを書いて稼いでいたという「豪のもの」ゆえ、
出演作品はコメディがほとんどです。
ピーター・フォークとの意外な名コンビぶりを見せた
『サンシャイン・ボーイズ』(1995)がお勧めです。
また、冒頭の医者つながりでいえば、
一緒にいる人と同化してしまうという奇癖を持つ男、
レナード・ゼリグを演じた『カメレオンマン』では、
彼と接触する精神分析医フレッチャー(ミア・ファロー)の
感化で、医者然となってしまいました。

ポール・マザースキー Paul Mazursky
1930年生まれ
『ハリーとトント』 で泣かせ、『結婚しない女』で考えさせ、
幾つかのコメディーでそこそこ笑わせてくれた、
そんな監督ですが、
自作を離れた出演作が結構ございますです。
個人的には、『パンチライン』の冒頭に登場したときの役が
なかなかおもしろかったと思います。

ジェームズ・キャメロン James Cameron
1954年生まれ
『タイタニック』の大ヒットで、
なんだ、恋愛モノも撮(れ)るんだ〜と
一躍有名になった感のある人。
その後、シャロン・ストーン主演の『ハリウッド・ミューズ』
『タイタニック』の楽屋落ち的なギャグ演技を見せています。
因みに、『ハリウッド〜』で主演と監督を兼ねたのは、
『ブロードキャスト・ニュース』などでおなじみの
アルバート・ブルックスでした。

サリー・ポッター Sally Potter
1949年生まれ
「あの少年」の出現以来、名前の字面を見ると
何だか笑いを誘ってしまうかわいそうな人ですが、
ヴァージニア・ウルフ原作に材を撮った『オルランド』(1992)や
『タンゴ・レッスン』(1997)では、監督・脚本のみならず、
音楽も担当したそうです。
(そして、『タンゴ・レッスン』には出演も)
近作は『耳に残るは君の歌声』(2000)

実は、冒頭の「3人の医者を演じた監督」で
もっと引っ張れないかと思ったのですが、
ほかに思い出せなかったので、
あれこれと手を広げようとして、
ちょっと中途半端になってしまいました。
また少しネタを貯めてから、
同種の特集をさせていただきます。


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