Dailymovie
DiaryINDEXpastwill


2002年11月18日(月) ビッグ

1960年11月18日、
女優のエリザベス・パーキンスが生まれました。
間違いなく「実力派美人女優」なのですが、
どうも決定打に欠ける感じではあります。
『キャッツ&ドッグズ』での
頭のネジが1,2本飛んだようなママや、
『34丁目の奇蹟』の仕事命の女性など、
近年でも印象的な役どころも、ないではないのですが…

ビッグ Big
1988年アメリカ ペニー・マーシャル監督

少年ジョッシュ(デヴィッド・モスコー)の願いは、
早く大きくなることでした。
そうすれば、絶叫マシーンに「身長が足りない」という理由で
乗れないという恥ずかしいこともなくなるし、
ちょっと年上の憧れの美少女とも釣り合うでしょう。

そんなとき、カーニバルで、
怪しげな魔法使いが納められたボックスを見つけます。
コインを入れて祈れば、願いかなうといいます。
半信半疑で「大きくなりたい」と願ったジョッシュは、
翌日、突然35歳の青年(トム・ハンクス)に成長して、
母親(マーセデス・ルール)に、
不法侵入の変質者と間違われ、
家を追い出される始末でした。

親友ビリー(ジャレット・ラシュトン)だけは、
2人だけの合言葉が取り決めてあったこともあり、
事情を理解してもらえました。
自分の姿を元に戻すには、例のボックスを捜す必要がありますが、
とりあえず、身を隠すために、
彼の協力も得て、住み慣れたニュージャージーを離れ、
ニューヨークへと赴きます。

おもちゃ会社に職を得たジョッシュは、
もともとが子供だということもあり、
子供の心をつかむようなおもちゃを提案して、
社長(ロバート・ロジア)に目をかけられ、スピード出世。
そんなわけで最初は自分を敵視していた
野心的な美女スーザン(E.パーキンス)とも、
何だかんだあって恋仲になり、
ゴージャスな部屋に、今まで欲しかったものをすべて買い揃え、
「お金のある子供」の典型のような生活を謳歌して、
なんかこのままでもいいかなー、などと思い始めるのですが、
同時に、あの例のボックスの行方もつきとめられ……

この映画、ぜひとも12,3歳のときに見たかったと思います。
(公開になったとき既に20歳だったので、無理な相談ですが)
おもちゃで遊んでいて、そのおかげでお金がたんまり儲かって、
好きなことに使えるなんて、まさに「子供の夢」ではないですか。
そういう設定上、かなり「んなばかな」の描写もありますが、
よくも悪くもファンタジーですから、固いことは言いっこなしです。

スーザンがジョッシュの素性を知り、
「君も一緒に子供に戻ろう」
と言われたときに見せた反応が印象に残りました。
子供時代特有の歯がゆさや苦みは、
現役のコドモでないと味わえないけれど、
その、現役時代に味わった「嫌なもの」について
何となく表現できるようになることが
大人になることなのかなと、
そんなことを思いました。


ユリノキマリ |MAILHomePage