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2002年11月17日(日) 映画よろず屋週報vol.32「名優は名監督」

1944年11月17日、
俳優ダニー・デヴィートが生まれました。
ホルモンの異常で背が伸び悩んだため、
あの独特の短躯になったとのことですが、
それに左右されていない幅広い役柄で、
才能を遺憾なく発揮してきたこの人は、
映画監督としての手腕もなかなかのものです。

そこで本日は、映画監督としても
高い評価をされている俳優を特集してお送りいたします。
ただし、ウディ・アレンナンニ・モレッティなど、
自作自演が基本みたいな人は除外しました。
また、今後はどんな作品を撮るのかと楽しみな人、
ということで、
C.チャップリンなどの故人は敢えて除きました。

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クリント・イーストウッド
Clint Eastwood

1930年生まれ
マカロニ・ウェスタンのスターとして出てきた人だけに、
自作自演のハードなアクションものが多いものの、
サックス奏者チャーリー・パーカーの生涯を描いた『バード』、
メロドラマ『マディソン郡の橋』(兼出演)
犯罪ドラマ『真夜中のサバナ』
『トゥルー・クライム』(兼出演)
コミカルな魅力ある『スペース・カウボーイ』(兼出演)など、
芸域の広いところを見せてくれています。 

ロバート・レッドフォード
Robert Redford

1937年生まれの永遠の二枚目スターは、
監督デビュー作『普通の人々』
1980年度アカデミー監督賞を獲りました。
監督・出演を兼ねたものは、
今のところ1997年『モンタナの風に吹かれて』のみです。

ウォーレン・ベイティ(ビーティー)
Warren Beatty
 
1937年生まれ。
デヴィートが、あくまで出演では脇に徹しているのに対し、
この人はよほど自分が好きなのか、「監督・主演」ばかり。
1981年『レッズ』でアカデミー監督賞受賞。
『天国からきたチャンピオン』『ディック・トレイシー』
『ブルワース』といった作品があります。

ダニー・デヴィート
Danny DeVito

隠れた名作『鬼ママを殺せ!』
(Throw Momma from the Train)を初め、
『ローズ家の戦争』『マチルダ』など、
出演も兼ねた監督作多数。
『リアリティ・パイツ』『ガタカ』『アウト・オブ・サイト』
『エリン・ブロコビッチ』など、
若い層の支持が高い意外な?作品の
製作にも携わっている、なかなかイケてるおっさんでもあります。

ショーン・ペン Sean Penn
1961年生まれ
役者としての実力も抜群ではありますが、癖が強いため、
「監督としては」好きという向きも多いのは?
(もっとも、監督作も癖が強いようですが…)
『インディアン・ランナー 』『クロッシング・ガード』
近作『プレッジ』など。
まだまだ若いし、まだまだ撮っていきそうな人です。

エドワード・バーンズ
Edward Burns

1968年生まれ
「ヤング・ウディ・アレン」の異名をとるには
余りにもハンサムですが、
アイルランド系である自分の生い立ちを生かした
監督・主演作『マクマレン兄弟』『彼女は最高』
認められ(なるほど、この辺はウディ・アレンっぽい)
『プライベート・ライアン』
『15ミニッツ』
などにも役者として出演。
割と銭かかってそうな自主製作映画…というノリを
いつまでも大切にしてほしい気がする人材です。
参考までに、
Edward Berndsという
(日本語表記ならエドワード・バーンズ)
50〜60年代に活躍した映画監督もいるそうです。


ユリノキマリ |MAILHomePage