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2002年11月01日(金) 特集「お茶をどうぞ」

きょう11月1日は、紅茶の日です。
そこで、紅茶が印象的に使われている映画を
特集しようと思います。
イギリス映画を列挙しておけば何とかなりそうな気もしますが、
意外とおいしそうな紅茶にお目にかかることって
少ないんですよね…

ワンダフルライフ After Life
1998年日本 是枝裕和監督

「ベスト・オブ・紅茶シーン」はこの映画から選出したいと思います。
天国の入口で、これから黄泉の国に向かう人々に
生前の思い出を聞いて、それを映像化・試写するという、
ユニークな発想のこの作品で、
面接官・杉江(内藤剛志)が白川和子(本人役)のために
いれるお茶の湯気が、全く見事でした。
ところで、原作(というか、監督みずからが書いた小説版)では、
杉江はかなりの紅茶通で、同僚にも振る舞っていましたが、
葉の種類にもちょっとこだわりを見せていました。
この辺の蘊蓄が、映画の中には出てこなくてよかった気がします。
(うっとうしいから)


シーズン・チケット Purely Belter
2000年イギリス マーク・ハーマン監督

やはりイングランド人は、
紅茶を飲みながらサッカーを観戦するんだなー……と納得。
紙コップ(多分)で飲む「世界一の紅茶」に興味津々です。

チャーリング・クロス街84番地
84CharingCrossRoad

1986年アメリカ デヴィッド・ジョーンズ監督

この映画は先日DVDリリースされましたが、
それを見て、改めて気づいたことがあります。
ロンドンの古書店員がお茶を入れるシーンで、
やかんの底に火が当たった状態で
ティーポットにお湯を注いでいました。
お茶を入れるときの
5つのゴールデンルールの1つ「沸騰させる」に加え、
ジョージ・オーウェルが主張する、
「やかんをポットの方に持っていくのではなく、
ポットをやかんにちかづけるべし」にも合致しています。

あなたがいたら/少女リンダ 
Wish You Were Here

1986年イギリス デビッド・リーランド監督

個性が強く、
周りと衝突しがちなリンダ(エミリー・ロイド)は、
職を転々とする中で、
高級カフェのウェートレスも経験しますが、
自分を弄んだ中年男(トム・ベル)の来店の際、
「紅茶を1杯」とオーダーされ、
「ここは高級店なので、お茶はポットで出します」
などと、あてこすりたっぷりに接客します。

マディソン郡の橋
The Bridges of Madison County

1995年アメリカ クリント・イーストウッド監督

アイオワ州マディソン郡の農家のおかみさん
フランチェスカ(メリル・ストリープ)と、
その地域独特の橋の写真を撮りにきたという
放浪するカメラマンの
ロバート・キンケイド(C.イーストウッド)の
4日間の恋愛を描いた、ベストセラー小説の映画化。
フランチェスカがキンケイドを
アイスティーでもてなすシーンを見て、
ああ、なるほど、アメリカ人は
アイスティーの方が好きだって本当だなと思いました。
原作をかなり大事に映画化した意欲作でしたが、
ノレない人は絶対にだめ、という作品でもあります。
私も、そういう些事にツッコミを入れる程度の、
非常に失礼な見方をしました。
私がこれを見たのは、市の3日間の秋季祭礼の最終日で、
いわゆる「お引っ込み」というやつがあったらしく、
みこしを「わっせ、わっせ」と勇壮に担ぐ声が、
安普請の映画館の中にまで響いてきて、非常に艶消しでした。
これも、のめり込めなかった原因の1つかも。


ムトゥ踊るマハラジャ Muthu
1995年インド K・S・ラヴィクマール監督
乱闘に巻き込まれた旅芸人の美人女優ランガ(ミーナ)を、
彼女に恋する大地主ラージャー……
の召使ムトゥ(ラジニカーント)が
成り行き上助け、言葉の通じない地区まで越境して逃げますが、
旅暮らしのランガは、言葉の問題も難なくクリアし、
その上、舞台衣装の豪奢さからお姫様に間違われ、
村人たちに食事を振る舞われます。
その中にはもちろん?
あの“インド風チャイ”も含まれていました


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