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2002年10月31日(木) ナイトメアー・ビフォア・クリスマス

ハロウィンにこの映画を御紹介しなかったら、
「映画と記念日の日記」の名折れ!
(一応、コンセプトはコレなので)
いや、とっくに折れてるってウワサもありますが。
そんなわけで……

ナイトメアー・ビフォア・クリスマス
The Nightmare before Christmas

1993年 ヘンリー・セリック監督

個人的なことですが、
学生時代、
某私鉄駅前の書店で映画の前売り券を買っていました。
この映画のチケットを所望したら、
あの愛すべき、横文字に弱そうなおっちゃんは、
きっと復唱に苦労しただろうなあ…
と、今でも思うタイトルの映画が時々ありますが、
これもその1本です。
原題を直訳すれば、
「クリスマス前の悪夢」ってところでしょうか。

鬼才ティム・バートンが考案したキャラクターと原案で、
超ストップモーションアニメで繰り広げるは、
愛すべきキャラクターたちによる
ミュージカルコメディーでした。

毎日がハロウィンの、その名も「ハロウィン・タウン」
毎日毎日ハロウィンの支度をしているジャック・スケリントンは、
騒々しいハロウィンってやつを、うっとうしく思い始めていました。
(ハロウィンって言葉が3行にわたって並ぶと、
なるほどうっとうしい)

そんなある日、ジャックは「クリスマス・タウン」に迷い込み、
その鮮やかな色彩、幸せで楽しい雰囲気に魅了されて、
ハロウィン・タウンでもこの「クリスマス」ってやつを
導入しよう!と思うのですが……

日本でその昔、西洋の習慣としてクリスマスが紹介されたとき、
「サンタクロース」は「さんたくろう」と呼ばれていた
……というような話を聞いたことがあります。
異文化の習慣を根付かせようとするジャックも、
それに類する勘違いをしていたのが笑えました。
徹底した独りよがりの美意識が妙におしゃれで、
ムードというか、ノリで楽しんでもイケる映画ではありますが、
「おらが村に○○がやってきた」という
涙と笑いの顛末記として見るのもおもしろいと思います。

不気味だけれど、その不気味なところが魅力的な
ハロウィン・タウンの住人たちは、
フィギュアなどのキャラクター商品も大人気で、
小中学生がお小遣いで買える値段のものばかり
ずらりと揃った雑貨屋さんで、
ひとり堂々の5ケタプライスで気を吐いている
グッズがあるなーと思ったら、
この「ナイトメア…」絡みであることも多いと思います。
(その一方で、ガチャポンの景品にもなっていたのは、やっぱり人気の証?)
スケリントンの名から想像できる?とおり、
骸骨(スケルトン)男のジャックは、
初見にはちょいと引いてしまうようなルックスですが、
そのうち、
その好ましい性格やダンディーさのとりこになることでしょう。
彼に恋する、かわいそうな境遇のサリー(つぎはぎ人形)や、
ジャックのペットである幽霊犬のゼロなど、
ほかにも魅力的なキャラクターはいっぱいです。


ユリノキマリ |MAILHomePage