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2002年10月04日(金) |
タイムトラベラー きのうから来た恋人 |
1976年10月4日、 女優のアリシア・シルヴァーストーンが生まれました。
タイムトラベラー きのうから来た恋人 Blast from the Past 1999年アメリカ ヒュー・ウィルソン監督
是非はともかく、邦題の偉大さを実感します。 (「タイムトラベラー」という主題が余計な気がするほど、 サブタイトルがぴったり) 直訳「過去からの突風」で、誰がこの映画を ご機嫌なラブコメだと思うことでしょうか。
1962年、アメリカ。 キューバ危機勃発により、核戦争を懸念した 発明家カルヴィン・ウェーバー (クリストファー・ウォーケン)は、 妊娠中の妻ヘレン(シシー・スペイセク)とともに、 核シェルターに逃げ込みます。 その直後、長男アダム(ブレンダン・フレイザー)が誕生。 発明で一山当たおかげで、 幸か不幸か資金力があり過ぎるほどあった彼らは、 35年間、古きよきアメリカの価値観をたっぷり残したまま 余裕で暮らしてしまうのでした。 殊にアダムは、父と母の純粋培養教育により、 この上ない好青年(今どきいねーよっ)として、 すくすくと成長します。
要するに、ブレンダンが演じたのは、 さきに御紹介した『ジャングル・ジョージ』の 別バージョンと考えても何ら差し支えありません。
ところで、何ゆえに35年もそんなところにいたかといえば、 実は、避難直後に飛行機墜落事故が起こり、 それをウェーバー夫妻は「核戦争?」と勘違いして、 放射能の影響が薄れるのに35年要すると踏んだからです。 まあ、それはいいんですが、 35年後、物資調達のために息子アダムを外界に出すとき、 核戦争が起こった(と思っていた)のに、 何でまだ世界が世界として「ある」と思ったのでしょうか …と、疑問が起こらないでもありませんが、 固いことは言いますまい。 多分、私が忘れているだけで、 説得に足る説明が映画の中であったのでしょう。 (全く自信なし) 三代目魚武濱田成夫の詩集で 『世界が終わっても気にすんな俺の店は開いている』 というのがありましたが、あれを思い出しました。
外界に出たアダムは、レアな野球カードなどを扱う店の 従業員イブ(アリシア・シルバーストーン)と知り合います。 アダムとイブとは、何ともおあつらえ向き。 アダムが自分のコレクション(古い上にレア)を 売ろうとしたとき、 店のオーナーに買いたたかれそうになっているアダムに 助け船を出したのがきっかけでした。
アリシア・イブは、「蓮っ葉だけど、本当はいい子」役を好演。 男を見る目がなく、しょっちゅう泣かされていて、 ゲイでオネエな男と同居しています。 2人とも、アダムが自分の身の上を話しても、 「はいはい、わかったわかった」という調子で全く信じず、 でも彼の妙に深い教養や紳士的な物腰には惹かれます。 が、イブがアダムにプロポーズされるに至ったとき、 こいつひょっとして、 アブない人かもしれない……と思った彼女は、 ある行動に出てしまうのでした……。
さまざまな角度に着眼して楽しめる1本です。 アリシアの、「ナイスバディーにかわいい美人顔」は、 役にぴったりはまっていて、非常に魅力的でした。
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