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1966年9月9日、俳優……というより コメディアンのアダム・サンドラーが生まれました。
リトル・ニッキー Little Nicky 2001年アメリカ スティーブン・ブリル監督
2000年度第20回ゴールデン・ラズベリー賞(ラジー賞)の 各部門にノミネートされ、 ことごとく 『バトルフィールド・アース』に負けてしまったという、 「グレートな無冠の駄作」というのが、この作品です。
地獄を統べる偉大な魔王サタン (ハーベイ・カイテル)には、 3人の息子がいました。 狡猾で冷酷な長男エイドリアン (リス・エヴァンス)、 マッチョな切り込み隊長タイプの次男カシアス (トム・リスター・ジュニア)、 そして、ヘヴィメタルが大好きで、 地獄の住人としては余りにも心優しい ニッキー(アダム・サンドラー)でした。 父親は、この息子たちの誰に王位を譲るべきか考えあぐね、 いつまでも退位することができません。 そんなとき、兄弟のうちの上2人が、 人間界に飛び出し、 ニューヨークの街を地獄にしようと画策します。 残されたパパっ子のニッキーは、 2人の悪さをやめさせようと 人間界へと飛び出していくのですが、 世間知らずもいいところの彼は、何かと失敗しては、 そのたびに“絶命”し、 地獄に逆戻り…を繰り返していました。
それでも、地獄と人間界を行き来する中で、 外見はパッとしないものの優しいバレリー (パトリシア・アークェット)と いいムードになったり、 地獄界の住人らしい“アブないパフォーマンス”が ヘヴィメタ好きの青年たちに気に入られ、 尊敬の眼差しを集めたり、 何だか楽しそうな彼でしたが、 肝心の兄たちの暴走は、全く制御できません。 こんなんで、人間界を、そして地獄を救えるのでしょうか?
上に記したキャストだけでも相当豪華ですが、 アメリカではおなじみのコメディアン、 ジョン・ロビッツ、ロドニー・デンジャーフィールド、 ダナ・カービーといった人たちの出演や、 意外(でもないか)な役で登場する クエンティン・タランティーノなど、 脇もかなり充実しています。 また、兄弟の中で何故ニッキーだけが 優しい青年になってしまったのか、 その秘密も、おもしろい形で明かされますのでお楽しみに。 (サタンお父様ってば、怖い顔して意外とやりますね〜)
キリスト教が一般的とはいえない日本人にとっては、 悪魔なるものがいまひとつ理解できないので、 悪魔系のホラーは(一応、ホラーコメディー…かな) 根本から理解できないとよく言われますが、 表面をかするだけでも、結構楽しめるものです。 (逆にいえば、それでは笑えないという方は、 たとえ“悪魔なるもの”を理解していたとしても、笑えません)
技術的な面でもかなり金がかかっていますが、 私はそうしたことに余り興味がないので、 「ふ〜ん」と見流してしまいました。 特殊効果等、そちら方面がお好きな方は、 感嘆したり突っ込んだりしながらどうぞ。
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