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2002年09月07日(土) 特集・この映画とこの映画はすごーく似ている

映画を見るとき、皆さんは何を参考にして選びますか?
ひとえに直感という場合もあると思いますが、
雑誌や新聞の専門家評、テレビCM、
あるいはビデオやDVDだったらジャケットの解説を読む等々、
さまざまだと思います。
(このDailymovieもその1つだと
言っていただけたら嬉しいけれど、
欲は張りますまい)

で、そういったものを参考にして、
実際に見てみてがっかりしたという逆効果や、
全く期待しないで(あるいは予備知識なしに)見てみたら、
本当におもしろくてびっくりしたとか、
いろいろなケースがありましょう。

そこで本日は、予備知識だけではわからない、
「見たからこその実感」にこだわって、
「この映画を見ていると、ある別の映画を思い出す」
という作品にスポットを当ててみたいと思います。

そんなわけで、それぞれ2作品以上並べることになりますが、
原則として、製作年度が早い方が上になっています。
(製作年が同じ場合は、日本語題の五十音順)
なお、明らかなリメイクや、
「○○版○○」などのうたい文句が
定着しているものは除外しています。

愛され作戦 Keiner liebt mich
1994年ドイツ ドリス・ドーリエ監督
この森で、天使はバスをおりた The Spitfire Grill
1996年アメリカ リー・デビット・ズロートフ監督
光の旅人 K−PAX
2001年アメリカ・ドイツ イアン・ソフトリー監督

これはちょっと複雑です。
便宜上、上から順番にA,B,Cといたしますが、
AとBには、さして共通項は見出せません。
が、Aは後半の部分でCに近い描写がやたらと見られ、
BとCは、全体のトーンが何となく似ています。
かといって、どれを一番先に見ても、
ネタバレのおそれはほとんどありません。
(そして、それぞれにおすすめ作品です)

ジャニスのOL日記
Janise Beard: 45 Words Per Minute
(ビデオタイトルは「ジャニス・ベアードのOL日記)
1999年イギリス クレア・キルナー監督
アメリ Le fabuleux destin d'Amelie Poulain
2001年フランス ジャン・ピエール・ジュネ監督

ワケありの親、恋に臆病な主人公、しゃれたオブジェの数々、
主人公の思い人はちょっと変人?
(前者はリス・エバンス
後者はマシュー・カソヴィッツ
主人公名がタイトルに含まれているのも共通点ですね。

ジャイアント・ピーチ
James and the Giant Peach
1996年アメリカ ヘンリー・セリック 監督
マチルダ Matilda
1996年アメリカ ダニー・デビート監督
ハリー・ポッターと賢者の石
Harry Potter and the Sorcerer's Stone
2001年アメリカ/イギリス クリス・コロンバス監督

この3編の最大の共通点は、
有名な児童文学作品に材をとっているところですが、
不幸な子供が知恵と勇気で自己実現を果たすというところでも
一致しています。
ちなみに、『ジャイアント・ピーチ』と『マチルダ』は
同じロアルド・ダール原作でした。

マグノリアの花たち Steel Magnolias
1989年アメリカ ハーバート・ロス監督
ブロークン・ハーツ・クラブ
The Broken Hearts Club
2000年アメリカ グレッグ・バランティ監督

これはちょっと番外というか、反則です。
というのも、『ブロークン…』の中で、登場人物の1人の、
自分たちを称して「『マグノリアの花たち』ゲイ版が成り立つ」
という趣旨の台詞がずばり出てくるので。
どちらにせよ、世代を超えた同性たちの愛すべき群像劇です。



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