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2002年08月08日(木) ヘアスプレー

8月8日は、なんとデブの日なんですって。
そこで私が不謹慎にも思い浮かべてしまった映画は、
怪優ディバイン(肥満による心臓発作で1988年死去)の遺作でした。

そういうことを抜きにして、非常にラブリーなコメディーなので、
ぜひとも御紹介したいと思います。
(そういえば、8月8日は笑いの日でもあるとか)

ヘアスプレー Hairspray
1987年アメリカ ジョン・ウォーターズ監督


偉大なる変態監督J.ウォーターズは、
故郷ボルティモアを舞台にした映画をたくさん撮っていますが、
これもその1本です。しかも、設定は1962年の古きよき時代で。

おでぶちゃんのトレイシー(リッキー・レイク)は、
自分の容姿を全く気にすることなく、その堂々とした踊りで、
ダンスクイーンになり、憧れのテレビ番組のレギュラーの座を得て、
一躍人気者になります。
彼女には、優しいけれど少々時代遅れの母(ディバイン)がいましたが、
トレイシーの感化で、「60年代風のイケてるおばちゃん」に変身します。

おでぶだけれど、何ともかわいらしいトレイシーには
美少年の彼氏もできますが、おかげでやっかみの対象にもなります。
彼女を妬む美少女たちの嫌がらせを受けたり、
仲のいい黒人の友人ができたと思ったら、
白人と黒人は一緒に同じテレビ番組に出られないことを知ったりと、
適度なトラブルを抱えつつ、映画はハッピーエンドへと向かいます。

愛すべき悪趣味キャラクター大集合でしたが、
ウォーターズなりの“良識”を感じます。
ラストシーンでトレイシーが着るドレスの柄にも御注目を!

ところで、母親役だったディバインは、御存じのとおり“男優”です。
映画の中でも、それほど大きな役ではないものの、
もう一役、男性役を担当していました。
でも、何といっても母親役が魅力的でしたけど。

タイトル“ヘアスプレー”は、スプレーを使って髪にボリュームを出すことに
血道を上げるトレイシー(たち)の姿に由来する…んだと思います。


ユリノキマリ |MAILHomePage