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北半球の、春夏秋冬がくっきりした地域にお住まいの皆様、 毎日毎日暑いですね。
きょうも、記念日から誕生日から、いろいろひっぱり出せば、 因み映画はあるのですが、 この猛暑のもとで、一抹の冷静さを手に入れたとき、 「なんであれ見たんだっけ?」と思い返される、 そんな映画を、本日は御紹介いたします。 ビデオリリースされたので、ごらんになった方も結構いらっしゃいましょう。
ヴィドック Vidocq 2001年フランス ピトフ監督
監督のピトフは、『エイリアン4』のビジュアルクリエーターでした。 『エイリアン4』といえば、ジャン・ピエール・ジュネ監督作品で、 J.P.ジュネといえば、空前のヒットとなった『アメリ』も手がけた あの人です。 おフランス映画という共通項だけでなく、 意外なところでアメリちゃんとつながってしまいましたが、 この映画は、もと大泥棒にして高名な探偵ヴィドックの失踪にまつわる 派手なアクションスリラーでした。 (謎解きの楽しみもありますが、はっきり言ってミステリー的技巧は それほど凝らされていない気がします)
19世紀の小汚いパリの街。 ヴィドック(ジェラール・ドパルデュー)は、 ある3人の名士の殺人事件を追っていく中で、 鏡の仮面をつけた犯人に殺されます。 その後、彼の探偵事務所の共同経営者のもとに、 ヴィドックの伝記を書きたいという 自称作家の青年(ギョーム・カネ)があらわれますが、 彼が取材を進めていく中で、重要人物が次々と殺されていくのでした。 それもヴィドックを殺した、鏡の男の仕業? でもって、その鏡仮面の正体は……???
今考えても、なぜこの映画をわざわざ劇場で見たのかが 全くわからないのです。 スピーディーでハラハラ、ドキドキ感があり、 目にも楽しい映画でしたが、普段は絶対に見ないジャンルです。 それでいて、「たまにはこういうのもいいなあ」と、かなり楽しみました。 今後も、この種の映画を積極的に見ることはまずないでしょう。
食べつけないものを食べて、「あ、イケる」と思ったものの、 「これで一生分食べたから、もういいや」と、 ちょっと大げさに表現したくなるような映画でした。 ただ、そういう映画のジャンルは、人によって違うとは思いますが。
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