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2002年07月04日(木) デーヴ

本日は、いわゆる「ID4」、アメリカ合衆国独立記念日ですが、
記念日サイトを見ていたら、おもしろいことが判りました。
1826年 ジョン・アダムズ (2代)、 トマス・ジェファーソン(3代)、
1831年 ジェームズ・モンロー (5代)と、
3人のアメリカ歴代大統領が、この日亡くなっているのです。

そこで、「映画になりやすい職業」の1つである、
合衆国大統領が主人公の、この作品を。

デーヴ Dave
1993年アメリカ アイバン・ライトマン監督


日本ではコメディー映画全体の評価が低いせいか、
期待しないで見たらおもしろかった」
という声が上がりやすい作品ってありますけど、
これもその1本だと思います。
(つまり、良質のコメディーだということです)

ある日、就任中の大統領が病に倒れます。
が、悪徳政治家丸出しの彼が、絶体絶命のピンチになったことで、
足元をすくわれることをおそれた側近たちは、
とりあえず「身代わり」を立てることにしました。
白羽の矢が立ったのは、大統領に顔はそっくりだけれど、
政治には全く無縁のコメディアン、デーブ(ケビン・クライン)でした。

周囲は、とりあえずは場をしのぐためにぴったりの、
操り人形のような存在だと思っていましたが、
根が愛すべきお調子者である彼は、だんだんその気になってきて、
親しみやすい性格と行動力で、国民の人気を得ていきます。
夫が入れ代わっていることに気づかないほど仲が冷えきっていた
大統領夫人(シガーニー・ウィーバー)も、
徐々に惚れ直すようになります。

が、もちろんそんな展開を期待していない周囲は、
目障りになってきたデーブを陥れるために暗躍し……

達者な役者、良心的なつくりの洒脱なコメディーということで、
フランク・キャプラ映画のリメークか何か?と思ってしまいますが、
仮にそうだとしても(まあ、オリジナルだと思うのですが)、
ヘボい人がつくったらヘボい映画になるだけですから、
一流の人たちのいい仕事として、お勧めの1本と言いたいと思います。


ユリノキマリ |MAILHomePage