Dailymovie
DiaryINDEXpastwill


2002年07月05日(金) のび太の結婚前夜

本日7月5日は、相方と私の12回目の結婚記念日です。

で、結婚といったらこれでしょう。
(と言い切るには葛藤がありますが、まあ、一応)

のび太の結婚前夜
1999年日本 渡辺歩監督


ここ4年ほど、劇場版「ドラえもん」は3本立てが定番ですが、
大抵、ドラえもんずが大活躍の短編、
「ちょっといい話」の中編と来て、ここでまず休憩が入り、
メーンの長編というスタイルで上映されています。
なので、中編が終わった時点で
一旦劇場内が明るくなってしまうのですが、
これが涙腺が弱い人種にとっては、結構きついんですよね。
(三十面下げて、べしょべしょに泣いているのを見られるのは…)

のび太(声:小原乃梨子)は、
「私がついていないとなにもできないから」という情けない理由で、
憧れのしずかちゃん(野村道子)がお嫁さんになってくれるという
自分の未来を既に知っていますが、
完璧少年の出来杉君とお芝居の練習をする彼女を見て、
「本当に僕たちは将来結婚できるんだろうか?」と不安になります。
そして、ドラえもん(大山のぶ代)に頼み、
2人の結婚前夜へとタイムトリップしたら…

ごく短い原作に、
お人好きののび太が迷い猫を保護するエピソードなどが
盛り込まれていて、微笑ましく見ることができます。

原作で一番の泣かせどころは、
一種のマリッジブルーに陥ったしずかちゃんに、
父親が「彼(のび太)はいい青年だと思う」と
激励の言葉を与えるシーンでしたが、
映画化もまた、ここのところの描写が卑怯の極みでした。
この映画のスタッフに、
実写版で「嫁入り前夜の娘」の画を撮ってもらいたいと、
マジで思いました。
大好きなパパを置いて嫁に行くというのは、
幸せに育ったひとり娘の試練なのでしょう。

ジャイアン(たてかべ和也)やスネ夫(肝付兼太)も、
映画版では、びっくりするくらい「いい人」になってしまうのが
もともとお約束ではありましたが、
この「結婚前夜」でも、友情に厚いいい奴らに徹し、
はっきり言って、違和感があるほどですが、
たまにはこういうのも悪くないと思います。


ユリノキマリ |MAILHomePage