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本日7月5日は、相方と私の12回目の結婚記念日です。
で、結婚といったらこれでしょう。 (と言い切るには葛藤がありますが、まあ、一応)
のび太の結婚前夜 1999年日本 渡辺歩監督
ここ4年ほど、劇場版「ドラえもん」は3本立てが定番ですが、 大抵、ドラえもんずが大活躍の短編、 「ちょっといい話」の中編と来て、ここでまず休憩が入り、 メーンの長編というスタイルで上映されています。 なので、中編が終わった時点で 一旦劇場内が明るくなってしまうのですが、 これが涙腺が弱い人種にとっては、結構きついんですよね。 (三十面下げて、べしょべしょに泣いているのを見られるのは…)
のび太(声:小原乃梨子)は、 「私がついていないとなにもできないから」という情けない理由で、 憧れのしずかちゃん(野村道子)がお嫁さんになってくれるという 自分の未来を既に知っていますが、 完璧少年の出来杉君とお芝居の練習をする彼女を見て、 「本当に僕たちは将来結婚できるんだろうか?」と不安になります。 そして、ドラえもん(大山のぶ代)に頼み、 2人の結婚前夜へとタイムトリップしたら…
ごく短い原作に、 お人好きののび太が迷い猫を保護するエピソードなどが 盛り込まれていて、微笑ましく見ることができます。
原作で一番の泣かせどころは、 一種のマリッジブルーに陥ったしずかちゃんに、 父親が「彼(のび太)はいい青年だと思う」と 激励の言葉を与えるシーンでしたが、 映画化もまた、ここのところの描写が卑怯の極みでした。 この映画のスタッフに、 実写版で「嫁入り前夜の娘」の画を撮ってもらいたいと、 マジで思いました。 大好きなパパを置いて嫁に行くというのは、 幸せに育ったひとり娘の試練なのでしょう。
ジャイアン(たてかべ和也)やスネ夫(肝付兼太)も、 映画版では、びっくりするくらい「いい人」になってしまうのが もともとお約束ではありましたが、 この「結婚前夜」でも、友情に厚いいい奴らに徹し、 はっきり言って、違和感があるほどですが、 たまにはこういうのも悪くないと思います。
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