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2002年06月15日(土) |
リトル・ストライカー |
毎月15日は、レンタルビデオの日です。 そんなわけで、日本未公開作品を取り上げることが多いのですが、 今日は、「祝!日本代表Hグループ1位」を意識して、 ちょっとラブリーなフットボールの映画を御紹介します。
リトル・ストライカー There's Only One Jimmy Grimble 2000年イギリス=フランス ジョン・ハイ監督
ティーンの少年のお部屋拝見〜 アメリカの少年は、しばしばロックスターのポスター等を飾っていますが、 イギリスの少年の場合は、大抵フットボール選手ですね。 (もちろん、それぞれに例外はあるものの) 映画的演出も多分にありましょうが、 以前、『ハリー・ポッター』シリーズの特集番組を見ていたら、 ホグワーツのモデルになったという私立学校の寮生も、 やはりフットボール選手のポスターを部屋に貼っていました。 やっぱりフットボールは、大英帝国の国技なんでしょう。
この映画の主人公ジミー(ルイス・マッケンジー)も、 マンチェスターに住む、フットボール命の少年です。 といっても、かのベッカムも所属しているマンチェスターUではなく、 マンチェスターシティーのファンということで、 ただでさえ気が弱いいじめられっこなのに、 マイノリティーとして、肩身の狭い思いをしていました。 彼がシティーのサポーターになったのは、 ママ(ジーナ・マッキー)の過去の恋人たちの中でも人格者で、 ジミーをかいわがってくれたハリー(レイ・ウィンストン)の影響でした。
1人で練習している分には、本当は結構才能があるのに、 みんなの前だとどうしても萎縮してうまくできないし、 ママはママで、男に騙されやすくて、 今日も今日とて、ちゃらちゃらした男(ベン・ミラー)連れてくるし、 ジミーの日常は、何かとぱっとしません。 変わり者だけどかわいいサラという少女をいいなと思っても、 声すらかけられないし…(でも、向こうからかけてきますが)
学校の新しいフットボールチームのコーチは、 はっきり言ってやる気のなさそうなエリック(ロバート・カーライル)ですが、 金髪とテクニックが御自慢で傲慢な“ハンサム”ゴードン”のことを 冷静に判断している(評価していない?)感じのところに好感が持てるし、 ジミーはエリックに敬意を払っていました。
ある日、いつものようにゴードンたちにいじめられ、 追いつめられたジミーは、ある老婆に匿われます。 彼女はボロボロの靴を、「魔法の靴だ」と言ってジミーにくれました。 シティーの選手だったロバート・ブルーワーのものだと言いますが、 選手名鑑にも載っていないし、詳しい人に聞いてもわかりません。 けれども、彼がその靴を手に入れてからというもの、 フットボールに関しては、快進撃が始まるのでした……。
あとはラストまで、「実は○○は△△だった」という、 話してしまったら即ネタバレのエピソードが多いので、 この辺にとどめたいと思いますが、 1つだけ、エリックが「元シティーの選手だった」というのは、 ありがちだけれど、お話のポイントになっているかと思います。
あの丸坊主……もとい、笑顔のまぶしい小野伸二も見て感動したとか。 (ビデオジャケットに写真入りステッカーが貼ってありました) オランダで見たのでしょうかね。
そういえば、関係ない話ですが、 「これこれが好きだから、この関係の映画は全部見ている」 というパターンは、よくあります。 フットボール、格闘技、バレエ、音楽、何でもいいんですが、 かといって、 「映画が大好きなので、映画マニアが出てくる映画は何でも…」 というのは、非常に難しいと思います。 大抵、添え物的な要素だし、 役どころも脇役でオタクであることが多いし。 映画が(ディープに)好きというだけで、映画の中では分が悪いなんて。 ……でも、それで1本特集が組めそうな気がしてきました。
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