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誓いの休暇 Ballad of a Soldier 1960年旧ソ連 グレゴリー・チェフライ監督
第二次大戦下、若い通信兵アリョーシャは、 「偶然」に手柄を立て、何か褒美を与えようと言われて、 「屋根修理に手が要るようなので、家に帰りたい」と申し出ます。 戦時下の混乱で、往復だけでも時間がかかるだろうと予想されたので、 行きに2日、屋根修理に2日、帰りに2日、計6日の休暇をもらいます。 最初はそれで十分に思えたのですが、人の好いアリョーシャは、 道中、困っている人に手を貸したりしているうちに、 どんどん休みを消化してしまいます。 彼は、帰りを待ちわびる母親に会えるのでしょうか……。
短い時間に淡々とおさめられ、 シビアでいながら心優しい、優れた人間ドラマでした。 アリョーシャは確かに好人物です。 いい人というよりは、ちょっとお節介かもと思うような場面もありました。 が、人間誰しも、あの状況ではああかもなあと思わせるような、 本当に「ごく普通のあんちゃん」ぶりが暑苦しくなく、 超人的な感じではないので、感情移入しやすいかと思います。 干し草を積んだ貨物列車の中で知り合った、 若い女性シューラとのやりとりも、映画にいい味付けをしています。
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