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2002年06月03日(月) |
ビューティフル・マインド |
本日6月3日の花はかすみ草、花言葉は清らかな心です。 そこで、ちょっとニュアンスが違う上に、 そもそも何でこのタイトルなのかはわからないものの、 まあ秀作っちゃ秀作だわなあと思ったこの作品をどうぞ。 (素直でない前振りで申しわけありません)
ビューティフル・マインド A Beautiful Mind 2001年アメリカ ロン・ハワード監督
実話をもとにしている…と言いつつ、 かなりひどい映画的演出(都合の悪いことにはノータッチ)だと 後々批判の対象にもなったようですが、 映画への評価としてそれを持ち出すのは、フェアでないように思えます。 関係者とのもめ事は、映画製作サイドにお任せして、 この映画の持つエンターティンメントとしての魅力を 堪能すべきではないかと思います。
1947年、プリンストン大学に、 優秀な奨学生ジョン・ナッシュ(ラッセル・クロウ)が入学しました。 彼は、「頭は2つ、ハートは半分」などと揶揄されたことがあるほど その優秀な頭脳とは裏腹に、とっつきにくい男でしたが、 ひょんなことから見出した「理論」が、 その後の経済学・経営学等に大いに影響を与えるところとなり、 無理だと言われていた志望の研究所への入所を果たしました。
講師として教壇に立ったことがきっかけで、 美しく聡明なアリシア(ジェニファー・コネリー)と出会い、結婚しますが、 その一方で、謎の男(エド・ハリス)に暗号解読能力を買われ、 ソ連(当時)の軍事的暗号解読を依頼されます。 しかし、その男の正体は……。
現在は統合失調症の名称を使うよう奨励されているようですが、 「精神分裂症」と言われた症状に悩む男を ラッセル・クロウが熱演!ということがやたら流布されていて、 おいおい、これってネタバレじゃないのか?とも思ったのですが、 この映画自体が壮大なるネタバレのかたまりですので、 残念ながら、多くを語れません。 端々に見えるユーモラスな描写、謎の男の不気味さ、 ナッシュ博士とその妻の統合失調症との長い闘いなどなど、 飽きさせないつくりになっておりますので、 第一級の娯楽作品としてお勧めできます。
参考までに…… 2001年度米国アカデミー賞において、 作品賞、監督賞、助演女優賞(ジェニファー・コネリー)、脚色賞を、 BAFTA(英国アカデミー賞)においては 主演のラッセル・クロウとジェニファーがカップル受賞しました。
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