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2002年05月19日(日) 映画よろず屋週報 Vol.6 2002.5.19

*****映画よろず屋週報 Vol.6 2002.5.19*********************

こんにちは。ユリノキマリです。いかがお過ごしですか?
私が住む地域は、今、小学校の運動会シーズンです。
我が家の長女(小6)も来週土曜日なのですが、
一家みんなそろってテンションが低いので(本人までもが)、
グラウンドの隅っこにお弁当スペースだけ確保して、
関係のある競技でのみ、ちょこっと盛り上がる程度になりそう。
朝の5時からベストポジションをキープしている人たちのエネルギーを、
ほんの少し分けてもらいたい気もします(マジで)。

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          特集「自信をお持ちよ」

本日5月19日の花は、白山千鳥(アリスタータ)だそうです。
この花言葉が、「美点の持ち主」だということで、
いいところをいっぱい持っているくせに、自信がない…
でもって、その自信のなさがまた魅力になっているような、
一見冴えない、でも実は本当にチャーミングな
映画の中のキャラクターを御紹介いたしましょう。

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キャント・バイ・ミー・ラブ Can't Buy Me Love
1987年アメリカ スティーブ・ラシュ監督

古い曲(ビートルズ)のタイトルをそのまま拝借した映画タイトル、
主人公を演じた人(パトリック・デンプシー)が、
その後何だか鳴かず飛ばず…
いろんな意味で、「80年代を代表する青春映画」という気がします。
主人公ロニーは、芝刈りのバイトで稼いだお金を、
ひょんなことから、学園の女王を助けるために使うはめになり、
彼女の引き立てのおかげで人気者になっていきますが…
結構カワイイし、頭もいいし、性格もいい。
そんなことしなくても、君には君のよさがあるんだよと
ロニーに敢えて言いたくなるほど、
アメリカ学園ドラマの「頭脳も筋肉」志向の滑稽さがよく出ていました。

デルフィーヌの場合 Mauvaises frequentations
1999年 ジャン・ピエール・アメリス監督

優等生デルフィーヌが、たまたま知り合った不良少女オリビアとの接触で
転落・挫折するさま描いた、実話が元になったお話ですが、
実は、私はデルフィーヌ自身には好感が持てませんでした。
(オリビアを介して知り合った男ロランこそが、
彼女の失敗の直接の原因で、オリビアは友情に厚いいい子です)
デルフィーヌに思いを寄せる映画オタク少年に御注目を!
正直、こんないい子が、なんであんなイヤミな女に惹かれるの?と
不思議に思ったくらいでした。
(その割に、役名も役者名も思い出せないのですが)

フル・モンティ The Full Monty
1997年イギリス ピーター・カッタネオ監督

(済みません、この映画やたら好きだもので、頻出させてしまいます)
主人公ガズ(ロバート・カーライル)といつも一緒の
「気のいいおでぶさん」を絵に描いたような親友デイブ(マーク・アディー)。
肉体的コンプレックスから、一度は挫折するけれど…
でも、思い返すと、結構おいしいとこ取りしてる役でもありました。
妻ジーン(レスリー・シャープ)との夫婦愛もいい感じです。

待ちきれなくて… Can't Hardly Wait
1998年アメリカ  ハリー・エルフォント / デボラ・カプラン監督

プロムの一夜の悲喜こもごもを描いた、
内容なんぞないに等しい青春コメディーなのに、 妙に惹かれます。
自分を男のお飾りと卑下する
美少女アマンダ(ジェニファー・ラブ・ヒューイット)、
彼女に恋い焦がれる気弱な秀才プレストン(イーサン・エンブリー)、
粋がってはいても、実は分をわきまえているケニー(セス・グリーン)、
「皮肉屋」の殻で自己防衛しているデニス(ローレン・アンブローズ)、
この映画で目を引く少年少女は、みんなどっか自信なさげでした。
『スタンド・バイ・ミー』でバーンズを演じていたジェリー・オコネルが、
高校時代はマッチョでもてもて(またこのパターン)、
大学行ったらただのアホ…という役で、ちょこっと出ています。
また、ドラマ『サブリナ』のメリッサ・ジョーンズ・ハートや、
『ダーマ&グレッグ』のジェナ・エルフマンも、おもしろい役で出ています。

ロミーとミッシェルの場合
Romy and Michele's High School Reunion

1997年アメリカ デビッド・マーキン監督

『フレンズ』のフィービー同様、この映画でも
リサ・クドローの天然ボケぶりが最高にかわいらしいと思いました。
(それでいて、高飛車女もはまるのが彼女の強み?)
ミラ・ソルビーノとのおとぼけコンビも何だか好感が持てるし、
卒業後の人生はいわゆる「勝ち組」なのに、
高校時代はそんな彼女たちをうらやんでいたジャニーン・ガロファロウ
この映画、この3人だけで十分っす。
(って、それだけでは同窓会High School Reunion寂し過ぎ…)
リサを愛し、ジャニーンに愛されるアラン・カミングは、おいし過ぎ。

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お誕生日1週間(5月19日〜25日)★は故人
5/19 アリソン・エリオット(1970/『この森で、天使はバスをおりた』)
5/20 ジェームズ・スチュワート(1908−1997)★
5/21 ファルーザ・バーグ(1974/『あの頃、ペニー・レインと』)
5/22 ローレンス・オリビエ(1907)
5/23 ダグラス・フェアバンクス(1883−1939)★
5/24 クリスティン・スコット・トーマス
     (1960/『イングリッシュ・ペイシェント』)
5/26 ジョン・C.ライリー(1965/『マグノリア』)
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